データで見る専門看護師
「専門看護師」に関するデータをグラフとイラストで見てみましょう。
1.専門看護師の数
専門看護師の人数は2022年12月現在、3155人となっています。
1996年に専門看護師の認定がスタートして以来、年々増えています。
なお、認定看護師の人数は2022年12月現在、2万3260人です。
2.専門看護師 分野別の人数
専門看護師には14の専門看護分野があります。各分野の人数をまとめました。
1996年から認定の始まった「がん看護」の専門看護師が1054人で、最も人数の多い分野となっています。
次に多いのは、同じく96年からの「精神看護」です。2022年から始まったばかりの「放射線看護」は3名と、まだ少ない状況です。
3.専門看護師 地域別の人数
専門看護師の地域別の人数をマップにまとめました。
専門看護師は全国で活躍しています。
専門看護師の都道府県別の人数は次の通りです。
都道府県 | 人数 |
---|---|
北海道 | 175人 |
青森 | 13人 |
岩手 | 21人 |
宮城 | 47人 |
秋田 | 17人 |
山形 | 25人 |
福島 | 19人 |
茨城 | 42人 |
栃木 | 44人 |
群馬 | 53人 |
埼玉 | 72人 |
千葉 | 129人 |
東京 | 583人 |
神奈川 | 279人 |
新潟 | 46人 |
富山 | 27人 |
石川 | 25人 |
福井 | 26人 |
山梨 | 38人 |
長野 | 36人 |
岐阜 | 39人 |
静岡 | 87人 |
愛知 | 134人 |
三重 | 51人 |
滋賀 | 36人 |
京都 | 68人 |
大阪 | 260人 |
兵庫 | 197人 |
奈良 | 25人 |
和歌山 | 13人 |
鳥取 | 6人 |
島根 | 19人 |
岡山 | 43人 |
広島 | 57人 |
山口 | 24人 |
徳島 | 25人 |
香川 | 25人 |
愛媛 | 16人 |
高知 | 58人 |
福岡 | 130人 |
佐賀 | 12人 |
長崎 | 22人 |
熊本 | 19人 |
大分 | 26人 |
宮崎 | 12人 |
鹿児島 | 8人 |
沖縄 | 26人 |
4.専門看護師の平均年齢
専門看護師の平均年齢は46.1歳です。
看護師として10年ほど経験を積んだ後、大学院に進学して2~3年かけて学び、看護師15年目前後で専門看護師の資格を取得する
――といった道のりが、専門看護師の平均的なキャリアコースと言えるでしょう。
5.専門看護師の男女比
専門看護師の男女比は、男性が約13%、女性が約87%となっています。
看護師全体に占める男性看護師の割合は約8%なので、専門看護師は男性の比率が全体よりもやや高いと言えます。
男性の専門看護師は、特に「災害看護」「急性・重症患者看護」「感染症看護」「精神看護」の専門看護分野で多いようです。
6.専門看護師の所属施設
専門看護師が働く場所(所属施設)は病院が約77%を占めています。
病院のほかに専門看護師が所属する施設としては、
- 学校・大学(11%)
- 訪問看護ステーション(5%)
- クリニック・介護施設・その他(4%)
- 所属施設なし(離職中)(3%)
となっています。
「在宅看護」「がん看護」の専門看護師の中には、訪問看護ステーションで働いている人もいます。
専門看護師は「病院」のどこにいる?
病院で働く専門看護師は、主にどこに配属されているのでしょうか。
病院で働く専門看護師は、病棟に配属されることが多いようです。
看護業務全体をマネジメントする管理部門、患者さん・ご家族のコンサルテーション機能や病棟・地域・多職種との調整スキルを発揮しやすい外来部門で働く専門看護師もいます。
7.専門看護師 認定審査の合格率
専門看護師の認定審査は、日本看護協会が毎年1回、10~11月に行っています。
認定審査の合格率は約78%ほどとなっています※。
※2016~2018年度の平均。2019年度以降の合格率は非公表。
[記事更新日:2023年9月25日、記事初出:2021年3月25日]
(看護roo!編集部)
(引用・参考)
専門看護師(日本看護協会)
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