点滴静脈内注射の準備 | 点滴静脈内注射【1】
【監修】
札幌保健医療大学保健医療学部看護学科
教授 小島 悦子
北海道科学大学保健医療学部看護学科
准教授 久賀 久美子
「点滴静脈内注射」必要物品
- (1)手袋(感染予防のために使用)
- (2)膿盆
- (3)駆血帯
- (4)固定用テープ(翼状針固定をするために使用)
- (5)翼状針
- (6)アルコール綿
- (7)トレイ
- (8)輸液剤
- (9)輸液セット
- (10)針捨て容器(点滴終了後に翼状針を安全に廃棄するために使用)
- (11)指示箋
「点滴静脈内注射」準備
(1)輸液剤と指示箋を照合する
医師の指示箋を見ながら、「患者氏名」「薬液の種類」「薬液の量」「投与方法」「投与日」「投与目的」「投与日時」を指差し確認する
(2)アルコール綿で、トレーと輸液剤のゴム栓を消毒する
輸液剤の蓋を取り、ゴム栓をアルコール綿で消毒をする。
(3)輸液剤に輸液セットを接続する
輸液セットを袋から取り出し、クレンメ(クランプ)を閉じ、翼状針を接続する。消毒したゴム栓に、輸液セットの針を垂直にクレンメ(クランプ)が閉じていることを再確認し、輸液剤をスタンドにかけ、点滴筒に1/3~1/2程度、輸液を満たす
■ポイント:点滴筒に1/3~1/2程度の輸液を満たす理由■
薬液が入りすぎると滴下の様子が観察しづらくなる
(4)体内に気泡が入らないように、針先まで輸液剤を満たす
■ポイント■
針先まで輸液剤が満たされたら、クレンメ(クランプ)をすぐに閉じる