フットポンプの実施 | 深部静脈血栓症対策【2】
【監修】
京都中部総合医療センター 看護部
「フットポンプ」の目的
フットポンプは足底部を機械的に圧迫・弛緩することで血流を生じさせ、深部静脈血栓のリスクを低減すること
「フットポンプ」の必要物品
- フットポンプ(本体)
- フットカフ(装着部)
「フットポンプ」の実施手順
(1)患者さんにとって弾性ストッキングが最適な療法であるかどうかをアセスメントする
■「フットポンプ」のメリット■
- 出血のリスクが高いなどの理由から薬物療法が行えない場合に有用
- 下肢の運動ができない場合でも、他動的に下肢の静脈還流を促すこと可能
■「フットポンプ」のデメリット■
- 接続チュープでつながれている状態となるため、早期離床の妨げになる恐れがある
■ポイント■
深部静脈血栓の発生が疑われる場合はフットポンプなどの圧迫療法は血栓を遊離させ、肺血栓塞栓症を引き起こす危険性があるため、即座に中止する必要がある
(2)フットカフの向きを表示通りに足底部に当てて装着する
(3)フットカフのマジックテープを巻きつけて固定する
■ポイント■
チューブの接続部分の確認を忘れないように注意する
(4)規定の圧力に設定し、スイッチをオンにする