リザーバー付き酸素マスクによる酸素投与 | 酸素吸入療法【5】
【監修】
京都中部総合医療センター 看護部
リザーバー付酸素マスクによる酸素吸入とは?
リザーバー付酸素マスクによる酸素吸入は、60%以上の高濃度酸素吸入ができる方法。
酸素を加湿する必要があり、ネブライザー(加湿器)付の酸素吸入器などと組み合わせて使用する。
リザーバー付酸素マスク使用時の注意点
急激に高濃度の酸素が投与されることで、呼吸抑制や無呼吸になるCO2ナルコーシスの可能性がある
⇒酸素吸入の実施前後は、患者さんを注意深く観察する必要あり
リザーバー付酸素マスクの装着方法
(1)マスクを患者さんの顔に当て、ゴムを後頭部にまわす
(2)マスクを鼻の位置に合わせる
(3)ゴムを締めて顔に密着させる
⇒このとき、すきまから酸素が漏れ出さないように当てることがポイント
(4)酸素の流量を調整し、加湿器に酸素が流れていることを確認する
■ポイント■
リザーバー付の酸素マスクは、6L/毎分に設定する必要あり
【理由】リザーバー付の酸素マスク使用時においては、呼気ガスの再吸入を防ぐため
■リザーバー付酸素マスク使用時の確認ポイント■
・アダプターを絞めすぎて皮膚を圧迫していないか
・チューブに閉塞や折れなどが無いか
■酸素投与中の観察ポイント■
・呼吸状態
・呼吸音
・酸素飽和度
・CO2ナルコーシスの兆候がないか
・酸素中毒の兆候がないか