根拠から学ぶ基礎看護技術 記事一覧
根拠から学ぶ基礎看護技術
臨床に不可欠な基本的な看護技術についてQ&Aで解説!
〈目次〉
1.体温
- 「体温」「呼吸」「脈拍」「血圧」をバイタルサインとよぶのはなぜ?
- 体温を測定する場所が決まっているのはなぜ?
- 腋窩、口腔、直腸のそれぞれに測定する部位が決まっているのはなぜ?
- 体温の測定部位によって温度差があるのはなぜ?
- 腋窩温は10分間、口腔温は5分間、直腸温は3分間測定するのはなぜ?
- 成人の正常体温が、腋窩温で36~37℃と決まっているのはなぜ?
- 側臥位では上側の腋窩温のほうが高いのはなぜ?
- 体温測定の意義と注意点は?
- 正常な体温でも、1日のうちで体温に差があるのはなぜ?
- 「基礎体温」は、早朝、舌下で測定するのはなぜ?
- 年齢によって体温差があるのはなぜ?
- 熱が急激に上がるとき、悪寒・戦慄が起こるのはなぜ?
- 体温が急激に上がるとき、汗が出るのはなぜ?
- 熱が下がるとき、汗が出るのはなぜ?
- 熱があると心拍動数が増えるのはなぜ?
- 熱があると呼吸数が増えるのはなぜ?
- 発熱時のクーリングのポイントは?
- 保温をする際、1時間に1度程度、体温が上昇するように行うのはなぜ?
2.脈拍
- 脈拍測定から何がわかるの?
- 脈拍を測定するとき示指、中指、薬指の3指で測定するのはなぜ?
- 脈拍は、一般に橈骨動脈で測定するのはなぜ?
- 脈拍数と心拍数が異なる場合があるのはなぜ?
- 脈拍の左右差を確認するのはなぜ?
- 脈拍測定時、首を曲げたり回したりしてはいけないのはなぜ?
- 年齢により脈拍数が違うのはなぜ?
- 運動、食事、入浴、精神感動などにより、脈拍数が違うのはなぜ?
3.呼吸
- 呼吸測定の意義と必要な観察項目
- 呼吸測定時、患者に気づかれないようにして測定するのはなぜ?
- 年齢により呼吸数が異なるのはなぜ?
- 激しい運動後などは、呼吸が速く、深くなるのはなぜ?
- SpO2が90%以下のときに、早急な対応が必要なのはなぜ?
- 末梢循環不全のある部位でSaO2測定を避けるのはなぜ?
- 呼吸が苦しいとき、臥位よりも座位のほうが楽なのはなぜ?
4.血圧
- 血圧測定の意義とポイントは?
- 一般に血圧を上腕で測定するのはなぜ?
- 一般に、同一側で血圧を測定するのはなぜ?
- 測定部位を心臓と同じ高さになるようにするのはなぜ?
- マンシェットの幅が年齢や体格などで決まっているのはなぜ?
- マンシェットの幅が年齢や体格などで決まっているのはなぜ?
- マンシェットを巻くとき、指が1~2本入る程度の強さで巻くのはなぜ?
- マンシェットのゴム嚢の中央が上腕のやや内側で、下縁が肘関節の2~3cm上方になるように巻くのはなぜ?
- 血圧測定時、袖を肩までまくるなどして上腕の圧迫を避けるのはなぜ?
- 予測される収縮期、または触診法で得た値より30mmHgくらい加圧して測定するのはなぜ?
- 血圧を測定するとき、しばらく安静にしてから測定するのはなぜ?
- 体位により血圧の値が変わるのはなぜ?
- 血圧には、性差、年齢差などがあるのはなぜ?
- 運動、入浴、食事などで血圧が上昇するのはなぜ?
5.排泄
- 排泄ケアの意義とポイントは?
- 寝たままでは尿が出にくいのはなぜ?
- 膀胱に尿がたまると尿意をもよおすのはなぜ?
- 夜間はあまり尿意をもよおさないのはなぜ?
- 尿失禁が起こるのはなぜ?
- 女性の導尿時、カテーテルの挿入の長さが4~6cmなのはなぜ?
- 導尿を行うとき、無菌操作なのはなぜ?
- 膀胱留置カテーテル中の蓄尿バッグは、膀胱より高く上げてはいけないのはなぜ?
- 便意をもよおすのはなぜ?
- 便意があっても我慢すると便意が止まってしまう場合があるのはなぜ?
- 排便時、尿も一緒に出るのはなぜ?
- 摂取した食物が残渣物として排泄されるまでにどのくらい時間がかかるの?
- 便にいろいろな性状があるのはなぜ?
- 便秘時、果物、野菜、水分などを多くとるとよいといわれるのはなぜ?
- 排便後、血圧低下により気分不快が生じることがあるのはなぜ?
- ストレスがかかると排便状態に影響が出るのはなぜ?
- 浣腸は無菌操作でなくてもよいのはなぜ?
- 浣腸時、カテーテルを挿入する長さはどのくらいなの?
- 浣腸時、左側臥位にするのはなぜ?
- 高圧浣腸時、イリゲーターの液面の高さを肛門から50cmくらいにするのはなぜ?
- 浣腸のカテーテル挿入時、患者に口呼吸させるのはなぜ?
- 浣腸液の温度を40℃程度にするのはなぜ?
- 浣腸液を注入した後、5分間くらい我慢させるのはなぜ?
6.栄養
- 年齢、性別、体格などにより栄養所要量が違うのはなぜ?
- 摂食と嚥下
- 誤嚥予防のためにうなずき嚥下がいいのはなぜ?
- 誤嚥はなぜ起こってしまうのでしょうか?
- 食事介助時のポイント
- 1日に必要な水分量は、どのくらいなの?
- 経管栄養チューブの挿入の長さが成人で45~50cmなのはなぜ?
- 経管栄養時、注入速度が速いとどうなるの?
- 経管栄養のチューブ挿入時、半座位や座位をとらせるのはなぜ?
- 経管栄養で流動物注入中、上体を少し上げたほうがよいのはなぜ?
- 経管栄養中に誤嚥してしまうことがあるのはなぜ?
- 身長測定時、足先を30~40°開くのはなぜ?
- 体重測定は一定の時刻に行なうほうがよいのはなぜ?
- 腹囲測定の時、仰臥位で膝を伸ばした体位をとるのはなぜ?
7.清潔
- 清拭(せいしき)のポイント
- 入浴の湯の温度は40~43℃が適当とされているのはなぜ?
- 入浴は食直前、食直後を避けたほうがよいのはなぜ?
- 患者の入浴時間は、5~10分くらいがよいのはなぜ?
- 食事をしていなくても口腔ケアが必要なのはなぜ?
8.体位と患者の移送
- 患者を動かすとき、ボディメカニクスを用いるとよいのはなぜ?
- 患者を移送するとき、頭を下げてはいけないのはなぜ?
- 患者を移送するとき、足から先に進むのはなぜ?
- 筋力低下のある患者や麻痺のある患者の車いすへの移乗
- 片麻痺患者は患側を下にした側臥位を避けたほうがよいのはなぜ?
- 長い時間、同一体位をとっていると褥瘡(じょくそう)ができやすいのはなぜ?
- 褥瘡(じょくそう)が骨の出ている部位にできやすいのはなぜ?
9.吸入
- 酸素吸入を開始する場合、急に多量の酸素を流してはいけないのはなぜ?
- SaO2が下がっても酸素濃度をあげてはいけないのは、どんなとき?
- リザーバーマスクを選択するときはどんなときですか?
- 酸素吸入を行うとき、加湿器(コルベン)に水を入れるのはなぜ?
- 酸素吸入を行っているときは、火気厳禁とするのはなぜ?
- 薬液を肺胞に作用させたいときは、超音波ネブライザーを使用するのはなぜ?
- 吸入時にマウスピースをくわえて軽く口を閉じ、ときどき深呼吸をするのはなぜ?
10.与薬
- 与薬原則の6つのR
- 薬物の服用時間は食前、食間、食後、時間ごとなどいろいろあるのはなぜ?
- 鉄剤服用前後1時間は、お茶を飲んではいけないのですか?
- 鉄剤を飲むと便が黒くなるのはなぜ?
- テトラサイクリン系の薬は、牛乳と一緒に服用してはいけないのはなぜ?
- グレープフルーツと降圧剤の組み合わせが禁忌なのはなぜ?
- カプセル剤は、カプセルから出して中身だけ服用してはいけないのはなぜ?
- 麻薬を使用すると、なぜ吐き気や便秘が起こるのはなぜ?
- 舌下錠は飲み込んだり、かみ砕いてはいけないのはなぜ?
- 転倒のリスクマネジメントが必要な薬はなんですか?
- 注射法にはいろいろな方法があるけれど、その薬効はどう違うの?
- 注射法により注射針が違うのはなぜ?
- 注射や採血のときの皮膚の消毒は、酒精綿(アルコール綿)なのはなぜ?
- アルコール綿が使えない患者さんの場合、変わりになる消毒薬はありますか?
- 筋肉内注射と皮下注射では注射部位が違うのはなぜ?
- 皮下注射時、注射針の刺入角度が10~30度なのはなぜ?
- 筋肉内注射時、注射針の刺入角度が45~90度なのはなぜ?
- 注射後、マッサージするのはなぜ? また、マッサージをしてはいけないのはどういうとき?
- 注射を同じ部位に続けて行なってはいけないのはなぜ?
- 点滴静脈内注射の注入速度は決まっているの?
- 注射時、空気が入ってはいけないのはなぜ?
- 点滴静脈内注射が血管外に漏れるとどうなるの?
11.輸血
- 現在では必要に応じて各成分を輸血する成分輸血が広く行われているのはなぜ?
- 成分製剤によって保存温度や保存期間が異なるのはなぜ?
- 輸血を行う前に交差適合試験を行わなければならないのはなぜ?
- 血小板製剤を輸血する場合、(ABO血液型をあわせなくてもよい)異型輸血が可能なのはなぜ?
- 赤血球製剤は室温に戻さずに、できるだけ早く使用するようになったのはなぜ?
- 輸血開始直後に患者の状態の観察と速度調節を行うのはなぜ?
- 輸血して3か月~6か月後に、感染症のスクリニーングをするのはなぜ?
- 輸血時の注意点|輸血の手順と注意点
12.採血
- 採血は一般的に空腹時に行なうのがよいとされているのはなぜ?
- 採血は運動・入浴直後は避けたほうがよいのはなぜ?
- 採血するとき、駆血帯(止血帯)を巻くのはなぜ?
- 採血をするとき、母指を中にして握らせるのはなぜ?
- 採血時、血管がはっきりわからないと軽く叩いたり、温めたり、末梢からこすったり するのはなぜ?
- 採血部位は前腕を多く用いるのはなぜ?
- 採血後、マッサージしてはいけないのはなぜ?
- 血管迷走神経反射はなぜ起こるの?
- 採血した血液が時間とともに分離するのはなぜ?
- 赤血球沈降速度測定時、3.8%のクエン酸ナトリウムを用いるのはなぜ?
- 赤血球沈降速度測定時は、3.8%のクエン酸ナトリウムが0.4mLで血液1.6mLとするのはなぜ?
- 採血の手順と注意点
13.包帯法
14.感染予防
- スタンダード・プリコーション(標準予防策)を行う必要があるのはなぜ?
- 衛生的手洗いを行うのはなぜ?
- 結核が疑われる段階で、部屋を隔離するのはなぜ?
- 滅菌手袋を装着する際にも衛生的手洗いを行うのはなぜ?
- 無菌操作を行うのはなぜ?
- 消毒用綿球を渡すとき、相手の鑷子より高い位置で渡すのはなぜ?
本連載は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
1)阿部正和:看護生理学、第2版、メヂカルフレンド社、1985
2)岩瀬善彦編:やさしい生理学、南江堂、1995
3)貴邑冨久子、根来英雄:シンプル生理学、南江堂、1999
4)岡安大仁、道場信孝:バイタルサイン、JJNブックス、医学書院、1988
5)日野原重明ほか:バイタルサイン、医学書院、1985
6)戸倉康之編:注射マニュアル、エキスパートナースムック–セレクト、照林社、2004
7)氏家幸子編:臨床看護技術の実際、中央法規出版、1985
8)高木永子監修:看護過程に沿った対象看護、第4版、学研メディカル秀潤社、2010
9)佐藤エキ子ほか編:スキンケア、JJNスペシャル13、1989
10)日野原重明:名医が答える血圧教室Q&A、中央法規出版、1990
11)三村邦裕ほか:臨床検査総論、第3版、臨床検査学講座、2010
12)阿曽洋子、井上智子、氏家幸子:基礎看護技術、第7版、医学書院、2011
13)坪井良子、松田たみ子編:考える基礎看護技術Ⅱ-看護技術の実際、第3版、ヌーベルヒロカワ、2006
14)川島みどり:目でみる患者援助の基本、第2版、医学書院、1985
15)川島みどり監修:ビジュアル基礎看護技術、照林社、2007
16)鈴木定:医師とナースのための褥瘡診療指針、第2版、医学書院、2003
17)山口瑞穂子編著:新訂版 看護技術講義演習ノート、上・下巻、サイオ出版、2015
18)藤野彰子、長谷部佳子編著:新訂版 看護技術ベーシックス、サイオ出版、2015
19)江口正信編著:新訂版 検査値早わかりガイド、第2版、サイオ出版、2014
20)高木康編著:新訂版 看護に生かす検査マニュアル、サイオ出版、2015
21)職業感染防御研究会:個人用防護具の手引きとカタログ集─職業感染防止のための安全対策カタログ集、第4版、2011(www.safety.jrgoicp.org)
22)医療情報科学研究所編:看護技術がみえるVol.2、臨床看護技術、メッディックメディア、2014
23)医療情報科学研究所編:看護技術がみえるVol.1、基礎看護技術、メッディックメディア、2013
24)安藤郁子編:根拠と写真で学ぶ看護技術2、観察・処置を支える援助、中央法規出版、2011
25)種池礼子他編:パーフェクト看護技術マニュアル、照林社、2005
26)村中陽子編:学ぶ・試す・調べる看護ケアの根拠と技術、第2版、医歯薬出版、2013
27)堀良子編:基礎看護技術2、体位変換・移動・感染予防、医歯薬出版、2014
[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版