鑷子を用いた消毒綿球の扱い方 | 無菌操作【2】
【監修】
札幌保健医療大学保健医療学部看護学科
教授 小島 悦子
北海道科学大学保健医療学部看護学科
准教授 久賀 久美子
消毒綿球の扱いかた
●鑷子の上部を持ち、鑷子の先端を上に向けないように注意しながら消毒綿球を取り出す
■ポイント■
鑷子の操作は自分の腰より上でおこなう
■ポイント■
先端部分を上に向けると、消毒液が手の方に流れて汚染されるので注意する
綿球を使った消毒の仕方(2人で行う場合)
(1)消毒を行わない人が、鑷子の袋を開き、消毒を行う人に鑷子を受けとってもらう
(2)綿球が入っている容器の蓋を開き、綿球を鑷子で受け取ってもらう
■ポイント■
鑷子の先端が下向きになるように、綿球を渡す位置を調節する
(3)消毒する部位を中心に外側に向かって円を描くように消毒する
(4)使用後の物品は、各施設で決められた方法で洗浄・消毒、または廃棄する
消毒綿球の受け渡し(綿球タイプの場合)
●消毒綿球を渡す場合は、渡す側が綿球の上部、受け取る側は綿球の下部を持ち、渡す側と受け取る側の鑷子の先が触れないようにする
消毒綿球の受け渡し(綿棒タイプの場合)
●袋の下部をつぶし、綿棒の先端を消毒液で満たしたのちに開封し、消毒を行う人に受け渡す