胃ろう・腸ろうのカテーテル管理 | 胃ろう(PEG)・腸ろう【2】
【監修】
山本君子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 教授)
【執筆】
市川砂織(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
胃ろう・腸ろうの設置「カテーテルの管理」の目的
●バンパー埋没症候群(BBS:Buried Bumper Syndrome)、胃潰瘍、バルーンによる十二指腸閉塞などの合併症を防ぐこと
●ろう孔周囲炎などの皮膚トラブルを予防すること
●胃ろうカテーテルの自己抜去を防ぐこと
胃ろう・腸ろうの設置「カテーテルの管理」の適応
●胃ろう造設術後、2週間以降のろう孔完成期
胃ろう・腸ろうの設置「カテーテルの管理」の禁忌
●胃ろう造設術後1~2週間以内のろう孔完成前
「胃ろう・腸ろう」の種類
- バルーン型
- バンパー型
- ボタン型
- チューブ型
胃ろう・腸ろうの設置「カテーテルの管理」の実施手順
(1)カテーテルが360度回転するか確認する
(2)外部ストッパーがきつすぎないか確認する
(3)ろう孔周囲の洗浄を行うために、タオルでドーナツ形を作る
(4)微温湯と石けんで洗浄する
(5)洗浄後、水分をよく拭き取る
(6)カテーテルを固定するため、チューブを皮膚面に垂直に立たせる
(7)ループにし、テープで固定する
■カテーテルの定期的な確認ポイント
- 1~2週間に1回程度、固定水の量を確認する
- 10mLシリンジでバルーンを確認し、不足水分量を追加する
【出演】
市川砂織(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
田地奏恵(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
森下純子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 非常勤講師)
【引用・参考文献】
(1)NPO法人 PEGドクターズネットワーク:Chapter1 PEG 5.日常管理 1.カテーテル管理(カテーテルの種類と特徴、管理法など),2011.(2016/01/06アクセス)
(2)岡田晋吾(監修):胃ろう(PEG)のケアQ&A.照林社,東京,2005.
(3)日本静脈経腸栄養学会(編):静脈経腸栄養ガイドライン第3版. 照林社,東京,2013.