側臥位での褥瘡予防(体圧分散) | 褥瘡ケア【2】

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【監修】

中島恵美子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 教授)

 

【執筆】

松村 康平(杏林大学医学部付属病院 看護師)

 

「側臥位での褥瘡予防(耐圧分散)」の適応

●同一体位を余儀なくされ、自力での体位交換が不可能な患者に対し実施する

●栄養状態が悪く皮膚が㿗弱など、褥瘡発生リスクが高い患者に対し実施する

 

「側臥位での褥瘡予防(耐圧分散)」の禁忌

●循環動態の変化が著しい患者は禁忌とする

 

「側臥位での褥瘡予防(耐圧分散)」の必要物品

ポジショニンググローブ 安楽枕 小枕 耐圧分散マット(ビーズマット)

  • ポジショニンググローブ
  • 安楽枕
  • 小枕
  • 耐圧分散マット(ビーズマット)

 

「側臥位での褥瘡予防(耐圧分散)」の実施手順

(1)褥瘡予防のためのポジショニングを説明し、同意を得る

 

(2)事前に好発部位の皮膚を観察しておく

 

(3)ポジショニングを開始する。患者さんにベッド端に移動してもらう

 

(4)膝を曲げ、側臥位になってもらう

 

(5)側臥位の背中に耐圧分散マットを挿入する

 

(6)両腕で安楽枕を抱えてもらう

 

(7)膝の間に安楽枕を挿入する

 

(8)踵部にビーズマットを挿入する

 

(9)最後に、患者さんに苦痛などがないか確認し、終了

 

(10)定期的に背抜きや体位交換を行う

 

【出演】
市川砂織(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
田地奏恵(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 助教)
森下純子(杏林大学保健学部看護学科看護学専攻 非常勤講師)

【引用・参考文献】

(1)岡庭 豊(執筆),医療情報科学研究所(編集):看護技術が見える vol.1,メディックメディア,東京,2014:278-285.
(2)竹内修二,松永保子(編著):看護技術の根拠Q&A,照林社,東京,2010:116-121.

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