皮下注射の実施方法 | 注射【5】

【監修】

札幌保健医療大学保健医療学部看護学科

教授 小島 悦子

 

北海道科学大学保健医療学部看護学科

准教授 久賀 久美子

 

皮下注射」の必要物品

(1)手袋 (感染防止のために使用)  (2)指示箋 (5Rを確認するために必要)  (3)注射針 (23~27Gを用いる)   (4)トレイ  (5)薬液 (指示に合わせて準備)  (6)注射器 (シリンジ:一般的には2.5~5mLのシリンジを使用することが多い)  (7)アルコール綿  (8)針捨容器 (使用済みの針やシリンジ等の感染性廃棄物をすみやかに捨てるために使用)  (9)膿盆

(1)手袋 (感染防止のために使用)

(2)指示箋 (5Rを確認するために必要)

(3)注射針 (23~27Gを用いる) 

(4)トレイ

(5)薬液 (指示に合わせて準備)

(6)注射器 (シリンジ:一般的には2.5~5mLのシリンジを使用することが多い)

(7)アルコール綿

(8)針捨容器 (使用済みの針やシリンジ等の感染性廃棄物をすみやかに捨てるために使用)

(9)膿盆

 

「皮下注射」:実施手順>

(1)患者さんに説明する

⇒患者さんに皮下注射の目的や手順を説明し、皮下注射する患者さんに間違いがないか、確認をする

 

(2)適切な体位をとってもらう

⇒患者さんに座位になってもらい、注射部位を露出する

■ポイント■

上腕で行う場合は、刺入部を確認するために、腰に軽く手を当ててもらう

 

(3)刺入部位を決定する

■ポイント■

刺入部位は肩峰と肘頭を結んだ線の下から1/3の点

■ポイント■

注射部位をつまみ、薬液の吸収が可能な皮下脂肪の厚さが5mm以上あることを確認する

 

(4)消毒する

手袋を装着し、刺入部位を中心に外側に向かって円を描くようにアルコール綿で消毒し、乾燥するまで待つ

 

(5)刺入する

注射針のキャップを外し、利き手と反対の手で、注射部位の外側の皮膚をつまんで持ち上げ注射針のカット面を上に向けた状態で針を刺す

■ポイント■

皮膚面に対し10~30度の角度で皮下に針を刺す

 

(6)激痛や痺れ、血液の逆流がないことを確認し、薬液を注入する

注射器を固定した状態で、痛みや痺れ、血液の逆流がないことを確認したら、全身状態に変化がないかを確認しながら薬液をゆっくり注入する

 

(7)抜針し、止血する

薬液の注入が終了したら、すばやく抜針し、アルコール綿を当てて止血を確認する

 

 

(8)後片付けをする

抜針した針と注射器は医療廃棄物容器にそのまま捨て、最後に患者さんの衣服を整える

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