呼吸の観察 | 新生児の観察【2】
【監修】
筑波大学附属病院 看護部
小山記念病院 看護部
「新生児の呼吸観察」必要物品
- 聴診器
- ストップウォッチ
- 掛け毛布(必要に応じて)
- 記録用紙(必要に応じて)
- 筆記用具(必要に応じて)
視診による呼吸の観察方法
●新生児が落ち着いている場合は胸の動きを視診して呼吸数や呼吸のパターンを観察する
●呼吸数は1分間計測する
●視診がむずかしい場合は、胸に手を置いて触知したり、聴診器をつかって測定する
聴診器を使用した呼吸の観察方法
●観察は平静時に実施する
●聴診器を使用する際は、新生児用の聴診器を使用する
⇒チェストピースを手で握って温めておくとよい
(1)新生児の胸部を露出する
(2)呼吸音を観察する
⇒呼吸音を観察する場合、聴診器のチェストピースは膜型を使用する
■ポイント:チェストピースの使い分け方■
高い音の成分が多い呼吸音の場合⇒膜型を使用
低い音の成分が多い心音など⇒ベル型を使用
■ポイント:聴診器を当てる順番■
■聴診における諸注意■
●聴診器はぴったりと皮膚に当てる必要があり、圧迫しないように注意
●多呼吸・無呼吸・チアノーゼが認められる場合は、継続的な観察と医師への報告が必要
●臨床でよく聴く異常呼吸音は「ブツブツ」「ブクブク」という低めの粗い断続的な副雑音が多い