心電図 | チェック方法
【監修】
京都中部総合医療センター 看護部
「心電図」のチェック方法
(1)患者さんに電極を取り付けたら、波形を確認する
⇒ノイズが混入している場合、波形を正しく評価することができません。
■ポイント:ノイズの種類3つ■
【ノイズ1】交流波の混入
〈波形の特徴〉小刻みな震え
〈原因〉50Hzや60Hzの電源が干渉していることが原因
〈対策〉不要な電気機器の電源コンセントを抜く/ME機器のアースを確認する
【ノイズ2】筋電図の混入
〈波形の特徴〉小刻みに震えるように波形が乱れる
〈原因〉身体の震えなど筋肉に力が入っている
〈対策〉患者さんの身体の保温をおこなう/リラックスできる環境をつくる
【ノイズ3】基線の動揺
〈波形の特徴〉波形が大きく乱れる
〈原因〉呼吸による胸の動き
〈対策〉ゆっくりと浅く呼吸してもらうように促す
(2)セントラルモニタのチェックする
■ポイント■
とくに大切なのはアラームの設定
⇒アラームの音量が病棟内に聞こえる大きさになっているか確認する
「心電図モニタの誤動作」防止法
〈原因1〉電極や電源の接続が悪い
〈対策〉電極を粘着力が弱くなる前に、定期的に貼り換える
〈原因2〉リード線の断線
〈対策〉リード線を疑い、交換する
※以上の点検でも原因がわからない場合は、すみやかにリーダーや医師に相談する