気管挿管の準備 | 気管挿管の介助【1】
【気管挿管も基礎から解説!】看護roo!オンラインセミナー
【監修】
東京労災病院 看護部
「気管挿管」の目的
・気管挿管とは、心肺蘇生時に気道を確保するために気管チューブを気管内に挿入すること
・心肺蘇生目的以外には、麻酔の際や、人工呼吸管理の際にも用いられる
「気管挿管」の必要物品
- 防護用具(手袋・マスク・ゴーグルなど)
- 気管チューブ
- スタイレット
- 喉頭鏡
- カフ用シリンジ
- 固定用テープ
- バイトブロック
- バックバルブマスク
- カフ圧計
■ポイント■
医師、看護師は、感染の連鎖から守るため、手袋やマスク、ゴーグルなどを身に着ける
「気管挿管」の準備方法
■喉頭鏡のチェック■
- ブレードが確実にハンドルにセットされているか?
- ライトの明かりが充分か?
- 電池残量は十分か?
- 実際にライトを点灯させて確認する
■気管チューブのチェック■
- 使用する前に必ず気管チューブを確認する
- 気管チューブを滅菌パックから取り出し、カフをカフ用シリンジで膨らませ、破損がないか確認する
- 感染予防の為、カフに触れないように注意する
■気管チューブへのスタイレット挿入■
- 気管チューブ内にスタイレットを入れる
- 気管チューブが声門部に入りやすいように、気管チューブに適度な湾曲をつけておく
■ポイント■
気管挿入の際、気道粘膜を傷つける可能性がある為、スタイレットは気管チューブの先からはみ出さないように注意
■患者さんの体位■
- 医師が挿管しやすいように、ベッドを水平にして、位置や高さを調整します
- 枕を患者さんの頭の下に置き、スニッフィングポジションをとります
■ポイント■
スニッフィングポジションにすることによって、咽頭軸と喉頭軸が直線になりますので、挿入がしやすくなる
■ポイント■
気道確保時の頭位と気管挿管に適した頭位は異なる
⇒気道確保時は肩の下に枕を置く
⇒気管挿管時は頭の下に枕を置いたほうが挿管しやすくなる