スクイージング | 排痰ケア/ドレナージ【5】

【監修】

東京労災病院 看護部

 

「スクイージング」とは

・体位ドレナージに加えて、排痰の効果アップを狙う排痰法

・体位ドレナージのみでは排痰が不十分な患者さんに対して実施する

・空気を吐き出す力を利用しつつも、痰が溜まっている胸郭の部位に圧迫を加えることによって貯留した痰を中枢気道へと移動させる

 

上葉へのスクイージング

(1)第4肋骨より上部に両手を左右対称に置く

(2)胸郭の動きに合わせて呼気終末まで圧迫する

(3)呼気が始まったら斜め下方に絞り出すように圧迫を強め、吸気の際は胸郭の動きを妨げないように注意する

 

右上葉へのスクイージング

(1)第4肋骨より上部に両手を重ねて置く

(2)胸郭の動きに合わせて呼気終末まで圧迫する

(3)呼気が始まったら斜め下方に絞り出すように圧迫を強め、吸気の際は胸郭の動きを妨げないように注意する

 

右下葉へのスクイージング

(1)患者さんの体位を、患側を上にした側臥位にする

(2)患者さんの手を、中腋窩線と第八肋骨の交点より上に置く

(3)体幹中心部を軸に円弧を描くように圧迫しまばらくスクイージングをおこない、効果を評価する。改善がなければ体位ドレナージを実施して、再度スクイージングをおこなう

■確認ポイント■

・バイタルサインの変動

・呼吸苦や疼痛の有無

・表情や顔色など

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