臥床患者さんへの口腔ケア | 口腔ケア【1】

【監修】

日本医療大学保健医療学部看護学科

准教授 小島 悦子

 

臥床患者さんへの口腔ケア:必要物品

(1)吸い飲み(水入り) (2)歯ブラシ (3)歯磨き剤 (4)スポンジブラシ (5)ガーグルベースン (6)フェイスタオル (7)手袋 (8)ゴーグル (9)プラスティックエプロン (10)マスク

(1)吸い飲み(水入り)
(2)歯ブラシ
(3)歯磨き剤
(4)スポンジブラシ
(5)ガーグルベースン
(6)フェイスタオル
(7)手袋
(8)ゴーグル
(9)プラスティックエプロン
(10)マスク

 

臥床患者さんへの口腔ケア:実施手順

(1)患者さんに口腔ケアを実施することを説明し、同意を得る
(2)患者さんの体位を整える。誤嚥を防ぐために、可能な限り頭部を挙上し、顎を引いた体位にする

■ポイント■
頭部を挙上することができない場合は、顔が横向きになるように体位を整える

■ポイント■
麻痺がある場合は、麻痺側が上になるようにすると、食物残渣の有無を確認しやすくなる


(3)胸元にタオルをかける


 

(4)看護師は、手袋・マスク・エプロン・ゴーグルを装着する
(5)患者さんの口の中を観察し、口腔内の汚れ具合や創損の有無などを確認する。義歯があればはずす


 

(6)歯磨きの前に、含嗽(がんそう)を促す。患者さんに、水を口に含んでもらい、口のなかを軽くすすいでもらう


 

(7)患者さんに顔を少し傾けてもらいながら、口角にあてたガーグルベースンに、含んだ水を吐き出してもらう

 

■ポイント■

含嗽できない場合は、水で湿らせたスポンジ・ブラシで口腔内を湿潤させながら、食物残渣を除去する

含嗽できない場合は、湿らせたスポンジ・ブラシで口腔内を湿潤させる!

 

(8)歯ブラシを水で湿らせ、歯磨き粉をつける


(10)鉛筆を持つように、歯ブラシを持ちながら、奥歯から順に、スクラブ法とバス法を組み合わせながら1本ずつ磨く

◆スクラブ法◆
歯面に対し、歯ブラシを垂直にあて、細かく前後に動かして磨く方法

◆バス法◆
歯と歯ぐきの境目に、毛先を45°の角度にあて、軽くゆするように動かす方法

■ポイント■
上の奥歯を磨くときは、軽く口を開けてもらうと歯ブラシが入りやすくなる


(11)ブラッシングが終了したら、顔を傾けてもらい、口角にガーグルベースンをあて、口にたまった唾液や汚れを吐き出してもらう

(12)口の周囲をタオルで拭き、口腔内を観察する。寝衣やベッド周囲を整える

(13)最後に、口腔ケアの終了を告げる

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