肩の外転(他動) | 関節可動域訓練【12】
【監修】
祐生会みどりヶ丘病院 整形外科
医師 成田 渉
京都中部総合医療センター 看護部
関節可動域訓練~肩の外転(他動)~
(1)患者さんに仰臥位になってもらう、腕を動かすスペースを取る
(2)患者さんの腕を手のひらが下を向くようにし、体幹に沿わせてまっすぐに置く
(3)看護師は、患者さんの手首と肩関節を下から支えるようにして保持する
(4)腕を体からはなし、ベッド上で横に滑らすように広げる
(5)そのまま上腕部が水平になるまで動かし、元にもどす
(6)この動きをくりかえす
■ポイント■
体は動かさず、あくまで腕だけを外転させることが重要
■ポイント■
腕と肩を水平に動かすことも重要
⇒腕をねじるように動かしてしまうと、肩関節に余計な負担をかけてしまい、脱臼する可能性あり
⇒かならずベッド上を滑らすよう水平にまっすぐ動かすことを心がける