歩行準備 | 歩行介助【1】
【監修】
筑波大学附属病院 看護部
小山記念病院 看護部
「歩行介助」実施前の確認事項
(1)移動経路を検討し、安全確認をおこなう
(2)患者さんに移動の目的や経路、移動先の情報などを説明して同意を得る
⇒転倒などを防止するために付き添うことを伝え、安心して歩行に専念してもらう
■ポイント■
介助は患側から支えるのが基本。斜め後ろから腰を軽く支えるようにする
⇒バランスを崩した時に安全に体を支えることができる
(3)転倒防止のために、障害物が無いか床が濡れてすべりやすくなっていないかなど、足元の安全確認をおこなう
(4)医師や作業療法士の指示により、杖や歩行器など、歩行補助具を使用する
「歩行介助」に使用する道具
■松葉杖
・原則として2本セットで使用する
・安定性が高い杖だが、上半身の筋力が求められる
■ロフストランド杖
・手と前腕部で支持するため筋力が落ちている場合でも扱いやすい
■四点支持杖
・四点で接地するため、安定して体重を支えることができる
・ただし、段差や傾斜がある場所には適さない
■ポイント■
患者さんの状態や移動経路によって、最適な歩行補助具を選定することが大切