ブローイング訓練 | 摂食・嚥下訓練【9】
【監修】
筑波大学附属病院 看護部
小山記念病院 看護部
「ブローイング訓練」の目的
・吹く動作による、鼻咽喉閉鎖に関わる機能を改善
・口唇の閉鎖機能の改善
・呼吸訓練にもなる
「ブローイング訓練」の使用物品
・水を入れたコップ
・ストロー
・コップ(ペットボトルなども可)
「舌の他動運動」の実施手順
(1)患者さんに、ブローイング訓練の目的と方法を伝え、同意を得る
(2)患者さんに楽な座位の姿勢をとってもらう
(3)ストローをくわえ、ゆっくりと息を吹く
■ポイント■
コップに入れる水の粘性や量を変えると、難易度を変えられる
⇒過度に行うと、過呼吸になる恐れがあるので、注意
(4)綿棒を取り出し、患者さんに、口を閉じて空嚥下をしてもらう
■ポイント■
5~10回を1セットとし、患者さんに合わせて1日の回数を調整する
■ポイント■
水分を誤嚥するリスクが高い時や、吹くことが難しい時は、垂らしたティッシュやガーゼに息を吹きかける方法で訓練をおこなう