喉のアイスマッサージ | 摂食・嚥下訓練【8】
【監修】
筑波大学附属病院 看護部
小山記念病院 看護部
「喉のアイスマッサージ」の目的
・前口蓋弓や舌根部、咽頭後壁のマッサージにより、嚥下反射を誘発する
・嚥下反射誘発部位に刺激し、感覚の感受性を高める
・口腔内を刺激し、唾液の分泌を促進する
・食事前の準備運動に適する
「喉のアイスマッサージ」の使用物品
・凍らせた綿(割り箸など安全で折れにくい棒に綿を巻いたものが良い)
・水と氷
・容器
・ガーゼやタオル
「舌の他動運動」の実施手順
(1)患者さんに、アイスマッサージの目的と方法を伝え、同意を得る
(2)患者さんに楽な座位の姿勢をとってもらう
(3)舌の先から、少しずつ中へ触れ、舌根、前口蓋弓、軟口蓋を撫でたり押したりしてマッサージする
■ポイント■
この際、いきなり喉の奥を刺激すると、嘔吐反射を引き起こすことがあるので、注意する
(4)綿棒を取り出し、患者さんに、口を閉じて空嚥下をしてもらう
■ポイント■
このとき、喉頭が上下に動くのを確認するのがポイント
(5)このマッサージを数回繰り返す