脈拍測定 | バイタルサイン【5】
【監修】
京都中部総合医療センター 看護部
バイタルサイン「脈拍測定」実施手順
(1)看護師は、衛生学的手洗いをおこなう
(2)患者さんの氏名を確認する
(3)検査の目的や方法を説明し、同意を得る
⇒食事や運動、入浴や喫煙の直後でないことを確認する
■ポイント■
体位によっても脈拍数は変化するため、リラックスした体位をとるようにしてもらう
■ポイント■
脈拍数は、通常は仰臥位が最も少なく、座位、立位の順で脈拍数は増加する傾向がある
(4)患者さんの頭を、計測するほうの反対側に少し向けてもらう
(5)頭部前面の下顎骨の下に、看護師の人差し指、中指、薬指の3本をそろえて、指先を軽く総頸動脈に当てる
■ポイント■
このとき、両方の総頸動脈に指を載せないようにする
⇒左右同時に圧迫すると、脳への血流が阻害されてしまう可能性あり
■ポイント■
頚動脈洞は、強く圧迫すると迷走神経反射を起こす可能性があり、徐脈や血圧低下の原因にもなるため、血管を強く圧迫しないように注意する
(6)脈拍を捉えたら1分間測定する
(7)最後に衛生的手洗いをおこない、終了