持続的導尿|カテーテルの挿入(男性)

【監修】

日本医療大学保健医療学部看護学科

准教授 小島 悦子

 

 

【持続的導尿】男性への膀胱留置カテーテル挿入:実施手順

(1)利き手と反対の手で陰茎を把持し、外尿道口を露出させる。外尿道口を中心に外側に向かって円を描くように1回ごとに綿球を変えながら2、3回消毒する

 


 

(2)カテーテル先端から5~6cmを利き手で把持し、カテーテルの先端部分に潤滑剤をつける

 

(3)陰茎が90度になるように把持し、患者さんに口呼吸をしてもらいながら、カテーテルを15cm程度挿入する

 


 

(4)カテーテルの挿入に抵抗を感じたら、陰茎の角度を60度にし、さらに5cm程度挿入する


(5)尿が流失してきたら、さらに2cm程度奥へ挿入する

■ポイント■
尿が流出していることを必ず確認する

ポイント 必ず尿の流出を確認する

 


(6)陰茎を把持していた手でカテーテルが抜けないように押さえながら、滅菌水を必要量ゆっくり注入し、バルーンをふくらませる


(7)カテーテルを軽く引き、抜けないことを確認したら、バルーンが膀胱を圧迫しないように再びカテーテルを1~2cm挿入する


(8)陰茎を頭側に向け、カテーテルに若干の余裕をもたせて、テープで下腹部に固定する

 

■ポイント■
固定するときは、まず、土台用のテープを貼り、次にカテーテルを包むように2枚目のテープを貼る

■ポイント■
男性の場合、大腿に固定するとカテーテルによる尿道損傷の危険があるため、陰茎が上向きになるように固定する


(9)尿が逆流しないように、畜尿バッグは膀胱より低い位置で、かつ床につかないように取り付ける


(10)使用した物品を片付け、患者さんの寝衣・寝具を整える

 

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