洗髪台での洗髪の実施 | 洗髪【3】
【監修】
日本医療大学保健医療学部看護学科
准教授 小島 悦子
洗髪台で実施する洗髪:実施手順
(1)患者さんの首もとにタオルを巻き、タオルが隠れるようにケープを巻く(手順は通常の洗髪の手順と同様)
■ポイント■
ケープからタオルが出ていると、水分が浸透して寝衣を濡らすことがあるので、注意
(2)患者さんの耳の中にお湯が入らないように、適宜耳キャップなどで保護する
(3)患者さんにフェイスタオルを渡し、顔についた水が気になるときに拭いてもらう
(4)シャワーのノズルを持ち、洗髪台の端で湯温を確認する
■ポイント■
患者さんにもお湯の温度を確認してもらう
(5)湯温を確認しながら、患者さんの頭髪を湯で濡らす
■ポイント■
・耳の中にお湯が入らないように気をつける
・シャワーのお湯が、患者さんの顔にかからないように排水口に向ける
(6)手にシャンプーを取り、泡立てながら髪全体につけ、爪を立てずに指腹で頭皮全体を洗う
(7)かゆいところや、洗い足りないところがないか確認し、なければお湯をかけてシャンプーを流す
(8)シャンプーを流し終わったら、必要時、少量のリンスをつけ、最後にお湯で流す
(9)耳キャップ・栓・ケープをはずす
(10)首元のタオルをはずし 、耳や顔について水分をタオルで拭き、続けて頭髪の水分を拭く
■ポイント■
耳介や外耳孔も、ていねいに拭く
(11)タオルで、髪の毛全体の水分を拭き取る
(12)仕上げに、ドライヤーで髪を乾かす
■ポイント■
熱風が直接、頭皮に当たらないように、手の上からドライヤーの風を当てる