上肢に静脈内点滴をしている患者さんの寝衣交換 | 寝衣交換【2】

【監修】

日本医療大学保健医療学部看護学科

准教授 小島 悦子

 

上肢に静脈内点滴をしている患者さんへの寝衣交換:実施手順

(1)患者さんに寝衣交換を行うことを説明し、同意を得る

(2)患者さんの肌の露出を最小限にするために、適宜、綿毛布などで体を覆いながら寝衣を脱がせる

※ここでは、綿毛布をはずした状態で実施します


(3)仰臥位の状態で、寝衣のひもをはずし、肘関節・手関節を支えながら、点滴をしていない側の寝衣の袖を脱がせる


 

(4)点滴をしている上肢側に側臥位にし、脱がせた寝衣を体の下に丸めて入れ、仰臥位にもどす

 

(5)点滴のクレンメを閉じて滴下を中断し、肘関節・手関節を支えながら点滴をしている側の寝衣の袖を脱がせる

■ポイント■

【1】寝衣を脱がせるとき、点滴ルートがひっぱられないように注意する

【2】感染予防のため、点滴ルートの接続はできる限りはずさないようにする

【3】点滴を一時的に止めることで、血液の逆流を防ぐ

 

(6)点滴ルートの接続が外れたり、点滴筒が逆さにならないように注意しながら、新しい寝衣の袖に点滴ボトルと点滴セットを通し、その後上肢を袖に通す

 

■ポイント■
前もって、新しい寝衣の袖を手繰り寄せておくと、上肢に袖が通しやすくなる

ポイント 新しい寝衣の袖を手繰り寄せておくと上肢が通しやすい

 


(7)刺入部の状態やテープの固定を確認しながら、クレンメを開放し、滴下を調整する


(8)側臥位を取り、背中側の寝衣を整える

■ポイント■
点滴のルートが引っ張られたり、身体の下敷きになって閉塞しないよう注意する


(9)患者さんを仰臥位にもどし、点滴をしていない側の上肢に寝衣の袖を通す


 

(10)最後に寝衣・寝具を整え、終了

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