吸入療法の実施前準備 | 薬液吸入【3】
【監修】
京都中部総合医療センター 看護部
吸入実施前:患者さんに対する準備
(1)ネブライザーを準備する
(2)患者さんの氏名と薬剤が指示書通りか確認する
■確認ポイント■
⇒まず患者さんの氏名を確認し、指示書と相違ないか確認
⇒薬剤も指示書に書かれたものかどうか確認
(3)薬液の投与時間、投与経路、投与量、目的など、誤薬を防ぐための「6R」の確認を、看護師2人によるダブルチェックを実施
誤薬を防止するための6つのR
【1】正しい患者(Right Patient)
【2】正しい薬剤名(Right Drug)
【3】正しい時間(Right Time)
【4】正しい投与経路(Right Route)
【5】正しい量(Right Dose)
【6】正しい目的(Right Purpose)
薬液の準備とネブライザーの組立方法
(1)噴霧槽を取りはずす
(2)薬液カップを取りはずす
(3)蒸留水を作用水槽の水位線まで入れる
■ポイント■
・ほとんどのネブライザーは、作用水槽を水位線まで液体で満たさない限り作動しないため、必ず水位線まで蒸留水を入れる
作用水槽には、感染防止のため必ず蒸留水を使用することも重要
(4)薬液カップを元の位置に装着する
⇒薬液カップは、超音波の振動を薬液に伝えるために、柔らかい素材でできており、破損しやすいので扱いには注意
(5)薬液カップに指示された吸入薬剤や生理食塩水を入れる
(6)最後に噴霧槽をセットし、器材のセッティングは終了