看護と歌の相乗効果|瀬川あやかの歌うナースな日々【12】

「歌うナースな日々」も連載12回目となりました。

今回は、看護師とシンガーソングライターの相乗効果についてお話ししたいと思います。

 

瀬川あやか。看護師でシンガーソングライター。外来ナースとして勤務している

 

 

看護師とシンガーソングライターの相乗効果

「誰かのためを思って何かをする」というところに共通点を感じた看護師と歌手ですが、両方とも相手がいて初めて成り立つものです。

 

 

小さい頃はただ歌うことが好きで、好きな音楽を仕事にできたらと漠然と歌手に憧れていました。

看護師を目指すようになってからは、相手の目を見ながら、耳と心にメッセージを届けられるように歌うことの大切さを思うようになりました。

 

メッセージをより確実に届けるために、自分で曲を書きたいとも思いました。

 

 

患者さんとご家族の姿を見て…

1st albumに『未熟なうた』という曲があります。

この曲の「泣きたくない時に涙は流れるから」という歌詞は、笑いながら涙を流されていた患者さんのご家族の方の姿を見て、言葉を選ばせていただきました。

 

頑張っていたくても、強がっている時ほど心は脆くあったりすると思います。

 

そんな時こそ「涙を拭ってあげられるようなハンカチみたいなうた」や「親友みたいに寄り添えるうた」が歌えたらと考えて、できあがった楽曲もあります。

 

病に向き合う患者さんやご家族の姿を見て、看護と歌、両方で私にできることをしたい、と思ったからです。

 

 

看護するような歌を届けたい

私はこれまで、自分でも手の届きそうになかった心の奥の寂しい場所に、誰かの何気ない一言や優しさがふっと届く、というような経験をしてきました。

 

みなさんにもあるのではないでしょうか?

そのような瞬間は、とても満たされたようなあたたかな気持ちになりますよね。

 

看護師として働く中で、患者さんが自分でも気づかないようなつらさを癒せる人間になりたいと、いつも思っています。

 

この思いは、歌うときにも同じです。

曲作り、ライブパフォーマンス、人との関わり方、すべてが「看護師」という仕事に影響を受けています。

 

 

歌手をしている中で感じる「伝えることのあたたかさや大切さ」を、看護師としての仕事に活かしたいとも思います。

私にとって、看護と歌は切っても切り離せないものであると強く感じています。

 

【瀬川あやか】

1992年生まれ。北海道富良野市出身。都内の大学を卒業後、2015年に看護師資格を取得。現役ナースとして働きながら、シンガーソングライターとして2016年6/15にシングル「夢日和」でメジャーデビュー。「CDTV」エンディングテーマ、「ザ・ノンフィクション」エンディングテーマも担当。オフィシャルサイト

8/18(金)、3枚目の両A面シングル「どんなに…/Have a good day!」リリース決定!

 

【インタビュー】

「看護師で歌手」だからできること―シンガーソングライター・瀬川あやかさんインタビュー

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