アンプルカットで怪我しないコツ3つ
初めてのときや、急いでいるときほど怪我をしやすいアンプルカット。
この記事では、アンプルカットで怪我しないコツを3つ紹介します!
監修:駒山徳明(佐々総合病院 麻酔科 医師)
コツ1:アルコール綿で包む
1つ目のコツはアルコール綿で先端を包むことです。
包むことで割りやすくなります。
ビンのフタが固くて開けにくい!というとき、ふきんやタオルで包んで開けたりしますよね。
手が滑りにくくなって開けやすくなります。それと同じです。
また、アルコール綿で包むことにより、折ったときのガラス片が飛び散ることを防ぐことができます。
コツ2:カットポイントに力を入れる
2つ目のコツはカットポイントを持つのではなく、カットポイントに力を入れることです。
カットポイントの位置とは、一番膨れているところです。
ここを持つようにするとどうしてもカットポイントよりも先端に力が入って、先端が割れがちになってしまいます。
そのため、気持ち1~2mm深めにもつと、ちょうどカットポイントあたりに力が入ります。
大きいアンプルほど、このやり方がオススメです。
コツ3:ためらわず一気に折る
3つ目のコツはためらわず一気に折ることです。
矢印の方向に思い切りよく、力をかけましょう。
ただし、先端をつぶしてしまうような強さを加えないようにしましょう。
指の力で折るのではなく、手首の捻りで折るイメージです。
力を入れすぎるとアンプルを砕いてしまいますので注意しましょう。
おまけ
アンプルにガラス片や血液が入ったかもしれない!そのアンプルはどうする?
もう使えないので、病院のルールに従って対応しましょう。
まずは先輩やリーダーに報告し、その事実を共有します。
くれぐれもすぐに捨てないように。まずは情報共有です。
薬品によって、使えなくなったアンプルの捨て方は異なりますので確認しましょう。
残液を薬剤課で回収となる薬品(オピオイド鎮痛薬など)もありますのでそちらも確認しましょう。
また、入った「かもしれない」ときも、目で確認できなくても汚染したと考えて使用しません。
血が止まらない!!どうしたらよい?
清潔なガーゼで圧迫止血をしましょう。
指先は思ったより血が止まりにくくて焦るかもしれませんが、
圧迫すれば5分、長くても15分で止まります。
流水でガラス片を除去し、ガーゼでしっかり押さえましょう。
急いでいるときほど、怪我をしてしまう!簡単にみえるのに意外と難しい!という声も多いアンプルカット。
ぜひこの記事のコツを参考にしてください。
看護roo!編集部
参考文献
- 満田年宏.Expert_nurse Vol.25 No.11,照林社,2009.
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