動脈血ガス検査
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『本当に大切なことが1冊でわかる呼吸器』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は動脈血ガス検査について解説します。
平澤真実
さいたま赤十字病院ICU看護主任
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
どんな検査?
動脈血ガス検査は、動脈血を採取して体内の酸塩基平衡や呼吸不全の評価、電解質異常の有無を評価することができます(表1)。
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検査の実際
橈骨動脈、上腕動脈、大腿動脈から採血を行います(図1)。
採血後の注意点は図2のとおりです。
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看護師は何に注意する?
検査前の準備
検査前にシャントや麻痺の有無、抗凝固薬の服用歴を確認しておきましょう。
検査時の注意点
穿刺時にピリッとする痛みを自覚した場合には神経損傷の可能性があります。そのようなときにはすぐに教えてもらうよう事前に説明しておきましょう。
検査後の注意点
採血後は穿刺部を10~15分圧迫止血し、しっかりと止血がされているか確認を行います。
抗凝固薬を服用している患者さんは血液が固まりにくいので、通常より長めに圧迫止血を行うようにしましょう。
動脈血採血の合併症
誤って神経に穿刺してしまうと、しびれや麻痺などの神経障害を生じる可能性があります。
止血確認を怠ると、大量出血や血腫のリスクが生じます。
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本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。
書籍「本当に大切なことが1冊でわかる 呼吸器」のより詳しい特徴、おすすめポイントはこちら。
[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 呼吸器』 編集/さいたま赤十字病院看護部/2021年3月刊行/ 照林社