安楽な体位を保持するのはなぜ?|体位の保持
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は安楽な体位に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
安楽な体位を保持するのはなぜ?
人間は、健康な時は無意識に平衡を保って安楽な姿勢を取っています。しかし、麻痺があったり、長期間にわたる臥床のために自分の力では安楽な姿勢を保持することができない患者などは、筋や関節に負担がかかり、腰背部痛や関節障害、褥瘡などが発生しがちです。
そこで、適切なタイミングで体位を変換する必要が生じてきます。その際には、変換後、患者にとって安楽な体位を保持することが大切になってきます。
安楽な体位を保持する際にチェックしたい項目には、次のようなものがあります。
- ①脊椎の生理的弯曲が保持されているか
- ②筋の緊張はないか
- ③関節に負担がかかっていないか
- ④患者に疲労感がないか
- ⑤支持基底面が広く、物理的に安定しているか
- ⑥局部的に圧迫が加わっていないか
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版