最初にシーツを置く位置が大切なのはなぜ?|ベッドメーキング
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回はシーツの位置(ベッドメーキング)に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
最初にシーツを置く位置が大切なのはなぜ?
シーツを置く位置は、ベッドの上にシーツを広げた時を考慮して決められたものです。基本通りの位置にシーツを置き、その位置をずらさないように広げていくと、適した位置にシーツが広がります。
これに対して、不適切な位置にシーツを置くと、ベッドサイドを何度もあちこち移動しなければなりません。短時間で効率的に作業を行うためには、看護師の移動も最小限にする必要があります。また、シーツを何度もずらすことで、室内にほこりが立つ原因にもなります。こうしたことを防ぐために、最初にシーツを置く位置が大変に重要になります。
敷きシーツの中心を、マットレスの中心に合わせるようにして置きます。このようにすれば、まずシーツを上下に広げ、次いで横に広げることで、能率よく1回で広げることができます。
MEMOヘム
シーツの上下にある折り返し部分をヘムといいます。大きいヘムと小さいヘムがありますが、一般に大きいヘムを頭側にします。シーツの上下を統一しておくことで、常に襟えりもと元の清潔を保つことができます。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版