熱が下がるとき、汗が出るのはなぜ?

 

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は解熱時の発汗に関するQ&Aです。

 

江口正信
公立福生病院診療部部長

 

熱が下がるとき、汗が出るのはなぜ?

 

体温調節中枢の調節レベルが、正常状態に戻ろうとして体温を下げるために、体熱の放射を促し発汗が起こるからです。

 

解熱とは

発熱物質の刺激がなんらかの理由で抑制されると、体温レベルが正常値に置き換えられることになります。体温調節中枢が調節しようとする温度レベルより、実際の温度が高すぎるため、血管を拡張して体熱を外へ逃がそうとします。それでも体熱が十分放散されないと発汗が起こり、しだいに体温が下がってきます(図1)。

 

図1体温調節中枢の調節レベル切り替えと体温曲線

体温調節中枢の調節レベル切り替えと体温曲線

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ