2017/12/05 のクイズ
- 1. 内因性エネルギーの枯渇
- 2. 糖新生の低下
- 3. タンパク異化の低下
- 4. エネルギー需要の低下
挑戦者3589人 正解率28%
- 1. 内因性エネルギーの枯渇
-
正解
侵襲の初期時には、まず生体の内因性エネルギーである肝臓や筋肉の貯蔵グリコーゲンがグルコースに分解され、グルコースのみをエネルギー源とする神経細胞や各種血球系などに供給されます。しかし、その貯蔵量は少なく、すぐに枯渇してしまいます。
- 2. 糖新生の低下
-
不正解
エネルギーを産生するための主要物質である体内グリコーゲンが不足した際、骨格筋グルコース、骨格筋貯蔵のタンパク、脂肪組織の分解が起こり、グリコーゲンを作り出します。このような糖質以外の物質からグリコーゲンを作ることを糖新生といいます。糖新生は、エネルギーの必要性に応じて低下したり、亢進したりします。敗血症は特に過大侵襲のため、大量にエネルギーを必要とします。つまり、敗血症発症後48〜72時間は、糖新生は低下するのではなく、亢進することになります。よって、この選択肢は不正解です。
- 3. タンパク異化の低下
-
不正解
選択肢1の解説にある通り、侵襲の初期時は内因性エネルギーが枯渇します。そうすると、続いて骨格筋タンパクの異化が起こり、アラニンや乳酸が肝臓で糖新生され、補充されます。また、創傷などの修復のためにも、タンパク合成を必要とする免疫系や凝固系に対して、骨格筋タンパクが使用されます。そのため、侵襲下では、タンパク異化が亢進します。
- 4. エネルギー需要の低下
-
不正解
生体侵襲時には、恒常性維持のため、さまざまな生体反応が起こり、代謝亢進が起こります。侵襲時の代謝亢進を招く背景には、基礎代謝率の上昇によるエネルギー需要の増加、タンパク異化や糖新生、急性相タンパク合成の亢進があります。侵襲下では、エネルギー需要は増加します。
引用参考文献など
1)小林国男.日本救急医学会監.侵襲と生体反応.標準救急医学.医学書院, 1994,16-25.
2)山下亮.急性期患者の栄養管理の重要性と栄養評価.重症患者ケアパーフェクトブックQ&A.学研メディカル秀潤社,2013,141.
3)道又元裕.過大侵襲を受けた患者の生体反応の基本的理解.重症患者の全身管理.日総研,2009,6-16.
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