看護におけるマネジメント（50問）　看護業務に関する情報・技術

第108回午後70問

診療情報の取り扱いで適切なのはどれか。

1.　診療情報の開示請求は患者本人に限られる。
2.　医療者は患者が情報提供を受けることを拒んでも説明する。
3.　2類感染症の届出は患者本人の同意を得なければならない。
4.　他院へのセカンドオピニオンを希望する患者に診療情報を提供する。

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解答・解説

1.　診療情報の開示請求は患者本人に限られる。: 「診療情報の提供等に関する指針」では、診療記録の開示を求めることができるのは原則として患者本人であるが、患者本人から代理権を与えられた親族およびこれに準ずる者、患者が成人で判断能力に疑義がある場合は現実に患者の世話をしている親族およびこれに準ずる者、患者以外に法定代理人がいる場合、診療契約に関する代理権をもつ任意後見人も含まれる。
2.　医療者は患者が情報提供を受けることを拒んでも説明する。: 「診療情報の提供等に関する指針」では、「診療情報の提供が第三者の利益を害する恐れがある時」、「診療情報の提供が患者本人の心身の状況を著しく損なう恐れがある時」には医療従事者は診療情報の提供の全部または一部を提供しないことができるとしており、患者本人が情報提供を受けることを拒否する場合が含まれる。
3.　2類感染症の届出は患者本人の同意を得なければならない。: 医師が感染症の患者等を診断した場合における都道府県知事等への届出は患者本人の同意は必須ではない（できれば同意を得たほうがよい）。
4.　他院へのセカンドオピニオンを希望する患者に診療情報を提供する。: 患者等が患者の診療記録の開示を求めた場合には、原則としてこれに応じなければならない。また、患者の希望で、現在の病院での診断や治療方針について他の病院の医師に意見を聞くことをセカンドオピニオンという。