状況設定問題(144問) 症状・疾患・治療に応じた地域・在宅看護

第108回 午前119問

次の文を読み問題2に答えよ。
Aさん(81歳、女性)は1人暮らし。7年前から糖尿病、高血圧症、便秘症で病院の内科に定期的に通院しており、近所に住む長女が時々様子を見に来ていた。本日、長女がAさん宅を訪ねたところ、Aさんは床に倒れて起き上がれなくなっていた。受診の結果、胸椎と腰椎の圧迫骨折で病院に入院した。入院時、Aさんは病棟看護師に「朝食は食べていません。朝の薬を飲んだと思うが、はっきり覚えてません。家に帰ればわかります」と話した。病棟看護師が体のことで心配なことはあるかを問うと「この半年で体重が2kg減りました。最近は疲れやすく歩くのもゆっくりで、握力も弱くなり荷物を持つのがつらいです。このまま寝たきりになるのではないかと不安です」と話した。内科のカルテには1か月前の計測で身長150cm、体重41kgと記載されていた。入院時のバイタルサインは、体温36.6℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧144/88mmHg。血糖値114mg/dLで軽度の皮膚湿潤があった。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは29点であった。

問題2
入院後、Aさんに活性型ビタミンD製剤と鎮痛薬、胃薬が追加で処方された。追加された薬の説明は薬剤師から受けていたが、Aさんは病棟看護師に「薬は飲みたくない」と訴えた。

Aさんの訴えに対して病棟看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
  • 1. 医師に相談する。
  • 2. 薬を一包化する。
  • 3. 服薬の必要性を説明する。
  • 4. 服薬に対する思いを聞く。
  • 5. 薬剤師に説明してもらう。
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