診療に伴う看護技術（137問）　皮膚・創傷管理

第107回午前76問

車椅子での座位の姿勢を別に示す。

このような姿勢を長時間続けることで最も褥瘡が発生しやすい部位はどれか。

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解答・解説

1.　右肘関節部: 患者は左片麻痺と想定される。車椅子に座っているとき、右肘関節部は特に外圧が加わる部位ではなく、右上肢は患者自身でも動かすことができると考えられるため、褥瘡が発生しやすい部位とはいえない。
2.　右大転子部: 患者は左片麻痺と想定される。車椅子に座っているとき、右大転子部は特に外圧が加わる部位ではなく、右下肢は患者自身でも動かすことができると考えられるため、褥瘡が発生しやすい部位とはいえない。
3.　左坐骨結節部: 左坐骨結節部は骨が突出しており、座位では車椅子の座面に接するので褥瘡が発生しやすい。さらに、この患者は左片麻痺と想定され、左下肢を動かして左坐骨結節部にかかった圧を自分で逃すことができず、左坐骨結節部に褥瘡が発生しやすい。
4.　左膝関節外側部: 車椅子に座っているとき、左膝関節外側部は特に外圧が加わりやすい部位ではなく、写真でもどこにも接していない。よって、褥瘡が発生しやすい部位とはいえない。
5.　左足関節外果部: 車椅子に座っているとき、左足関節外果部は特に外圧が加わりやすい部位ではなく、写真でもどこにも接していない。よって、褥瘡が発生しやすい部位とはいえない。