精神保健医療福祉の変遷と法や施策（28問）　精神保健福祉法の運用

第106回午後56問

2人以上の精神保健指定医による診察結果の一致が要件となる入院形態はどれか。

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解答・解説

1.　応急入院: 応急入院とは、ただちに入院させなければその者の医療および保護を図るうえで著しく支障がある精神障害者で、急速を要し、家族等の同意を得ることができない場合の入院形態である。本人の同意がなくても、精神保健指定医1人の診察により72時間に限り入院させることができる。
2.　措置入院: 措置入院とは、医療および保護のために入院させなければ、精神障害により自傷・他害のおそれがある場合の入院形態である。2人以上の精神保健指定医による診察結果の一致が要件である。
3.　医療保護入院: 医療保護入院とは、医療および保護のため入院の必要がある精神障害者で、本人の同意がなくても、その家族等（虐待者を除く）の同意があれば入院させることができる入院形態である。精神保健指定医1人の診察が必要である。なお、令和6年（2024年）4月以後は家族等の同意が得られない場合でも市町村長の同意があれば入院が可能となった。
4.　緊急措置入院: 緊急措置入院とは、措置入院の対象となる状態の者で、急を要する場合に1人の精神保健指定医の診察により、入院させることができる入院形態である。ただし、入院期間は、72時間を超えることができない。