人々の健康を支える職種に関する法や施策（37問）　医療や社会福祉の関連職に関する法

第106回午前77問

医療職や介護職の業務で法律に規定されているのはどれか。

1.　介護福祉士は訪問看護ができる。
2.　薬剤師は薬を処方することができる。
3.　臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。
4.　看護師は病院の管理者となることができる。
5.　診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができる。

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解答・解説

1.　介護福祉士は訪問看護ができる。: 訪問看護ができるのは看護師、准看護師、保健師、理学療法士（PT）、作業療法士（OT）、言語聴覚士（ST）、助産師（助産師は医療保険による訪問看護を提供するステーションのみ）であり、介護福祉士は訪問看護ではなく訪問介護が提供できる。
2.　薬剤師は薬を処方することができる。: 薬剤師は薬を処方箋に基づいて調剤する。処方するのは医師・歯科医師・獣医師である。
3.　臨床検査技師は肘静脈から採血ができる。: 臨床検査技師等に関する法律により、臨床検査技師は保健師助産師看護師法の規定にかかわらず、診療の補助として採血および検体採取（医師または歯科医師の具体的な指示を受けて行うものに限る）ならびに生理学的検査を行うことを業とすることができる。
4.　看護師は病院の管理者となることができる。: 医療法により、病院または診療所の管理者は、医師または歯科医師である。看護師は病院の管理者となることはできない。
5.　診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができる。: 診療放射線技師はエックス線写真に基づく診断ができず、診断は医師・歯科医師の業務である。診療放射線技師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、医師・歯科医師の指示のもとに、放射線を人体に対して照射することを業とする者である。