第106回 午前16問

解答・解説

1.　睡眠薬

睡眠薬や鎮痛薬のように頓用（定期的に使用するのではなく症状のあるときなどに一時的に使うこと）で使用することができる薬物は効果が比較的得られやすい。

2.　鎮痛薬

解説[1]のとおり、鎮痛薬も効果が比較的得られやすい。

3.　抗うつ薬

抗うつ薬には作用発現や効果の安定化に数週間かかるものがある。

4.　抗血栓薬

抗血栓薬という選択肢の指す範囲が広すぎるが、抗血栓薬の代表であるワルファリンは初回の経口与薬から数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るように用量を調節して維持与薬量を決定する。さらに定期的に血液凝固能検査を行って維持与薬量をチェックする必要がある。したがって、効果は安定して発現しないということになる。

中枢神経系に作用する抗うつ薬や抗精神病薬には作用発現や効果の安定化に数週間かかるものがあることを問うていると思われる。