妊娠期の看護（46問）　妊娠の経過

第101回改変午前71問

ハイリスク妊娠について正しいのはどれか。

1.　多胎妊娠では過期産となりやすい。
2.　妊娠糖尿病では低出生体重児となりやすい。
3.　前置胎盤のリスクは妊娠中の喫煙量に比例する。
4.　妊娠高血圧症候群（HDP）では胎児発育不全になりやすい。

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解答・解説

1.　多胎妊娠では過期産となりやすい。: 多胎妊娠は流産や早産になりやすい。その他の合併症には、母体では妊娠悪阻、妊娠性貧血、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、胎児および付属物では胎児発育不全（FGR）、胎児奇形、1絨毛膜性双胎の場合の双胎間輸血症候群（TTTS）、双胎一児死亡などがある。
2.　妊娠糖尿病では低出生体重児となりやすい。: 妊娠糖尿病の妊婦から生まれた児は巨大児になりやすい。また、胎児発育不全（FGR）、胎児機能不全、奇形などの合併のリスクもある。
3.　前置胎盤のリスクは妊娠中の喫煙量に比例する。: 喫煙は前置胎盤のリスクであるが、喫煙量との関係はみられない。その他の前置胎盤のリスクとして、高齢、多産婦、多胎妊娠、子宮筋腫、不妊治療、帝王切開・子宮手術（子宮内膜掻爬術、人工妊娠中絶、子宮筋腫核出術後など）、前置胎盤の既往、胎盤の形態異常などがある。
4.　妊娠高血圧症候群（HDP）では胎児発育不全になりやすい。: 妊娠高血圧症候群（HDP）の合併症として、胎児および付属物では胎児発育不全（FGR）、胎児機能不全、常位胎盤早期剝離があり、母体では子癇、HELLP症候群、腎機能不全、DICなどがあり、母児ともに生命のリスクが伴う。