消化器系（96問）　原因・障害のアセスメントと看護

第113回午前85問

てんかんについて正しいのはどれか。2つ選べ。

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解答・解説

1.　けいれんと同義である。: けいれんはてんかんの代表的な症状であるが同義ではない。また、てんかんにおけるけいれんは過剰な筋肉の痙縮によるものであり、こむらがえりなどの有痛性の筋肉の不随意収縮によるけいれんとは区別する。
2.　症候性てんかんは脳内病変を伴う。: てんかんの原因別の分類には症候性と特発性がある。症候性は脳内病変など原因が特定できるもので、特発性は原因が特定できないものであるので、正しい。
3.　単純部分発作では意識障害を認める。: 異常な電気活動が脳の一部で起こることによる発作を部分発作という。このうち意識障害を伴うものを複雑部分発作、意識障害を伴わないものを単純部分発作という。
4.　特発性の全般てんかんは高齢者に多い。: 高齢者に発症するてんかんは、症候性の部分てんかん（異常な電気活動が脳の一部で始まる）が多い。したがって、特発性の全般てんかん（異常な電気活動が両側の大脳半球の広い範囲で同時に始まる）が高齢者に多いというのは誤りである。
5.　脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって起こる。: てんかんが脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって生じるのは正しい。