早期新生児期の看護（28問）　早期新生児の生理的変化と異常

第113回午前62問

正常新生児の卵円孔の機能的閉鎖に関する説明で正しいのはどれか。

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解答・解説

1.　動脈血酸素分圧〈PaO₂〉の上昇によって閉鎖する。: 肺呼吸による動脈血酸素分圧（PaO₂）の上昇により、肺血流量が増加する。肺血流量の増加により、結果的に卵円孔の閉鎖につながる。しかし、設問に対する解答としては、選択肢[2]の「肺血流の増加によって起こる」がより適切である。
2.　肺血流の増加によって起こる。: 出生後、胎盤からの血流遮断による静脈管閉鎖が起こり、呼吸開始とともに血中の酸素分圧が上昇、肺血管抵抗が低下し、肺血流が増加する。肺血流の増加により、左房への灌流量が増加し、左房圧が上昇して卵円孔のフラップが右房に押し上げられ、卵円孔が機能的に閉鎖する。
3.　出生から数週後に閉鎖する。: 卵円孔の機能的閉鎖は出生後数分で起こり、卵円孔の器質的な閉鎖には数か月かかる。
4.　動脈管の閉鎖が要因となる。: 動脈管の機能的閉鎖は、動脈血酸素分圧（PaO₂）の上昇により、生後約12～24時間で起こる。動脈管の閉鎖が卵円孔の機能的閉鎖の要因ではない。