女性のライフサイクル各期における看護（36問）　思春期・成熟期女性の健康課題

第113回午前60問

日本の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。

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解答・解説

1.　配偶者の同意が必須である。: 母体保護法第14条の「妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」に該当する場合は、「本人および配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる」とされている。しかし、同法では、「前項の同意は、配偶者が知れないとき若しくはその意思を表示することができないときまたは妊娠後に配偶者がなくなったときには本人の同意だけで足りる」とされており、配偶者の同意は必須とはいえない。
2.　妊娠10週以降は死産の届出が必要である。: 死産の届出に関する規程では、妊娠満12週以後の人工妊娠中絶の場合に届け出が必要とされている。
3.　実施が可能なのは妊娠22週未満の場合である。: 母体保護法に基づく厚生労働省事務次官通知において、人工妊娠中絶は妊娠満22週未満とされている。
4.　実施率は母の年齢が20～24歳よりも20歳未満の方が高い。: 日本の人工妊娠中絶の実施率は2021年度（令和3年度）では20～24歳が最も高く、次いで25～29歳、35～39歳、30～34歳、40～44歳、20歳未満の順である（衛生行政報告例）。