状況設定問題(186問) 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

第110回 午後120問

次の文を読み問題3に答えよ。
Aさん(88歳、男性)は、10年前に脳梗塞を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。Aさんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻がAさんに付き添って受診した。

身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。

バイタルサインは、体温37.5℃、呼吸数20/分、脈拍100/分、血圧140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)。

検査所見:赤血球410万/μL、白血球6,800/μL、Ht 50%、総蛋白6.5g/dL、尿素窒素25mg/dL、Na 150mEq/L、K 3.8mEq/L、血糖値110mg/dL、CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

問題3
入院から1週が経過し、Aさんのバイタルサインなどは正常となり、食事も摂取できるようになった。Aさんの妻は「先生からそろそろ退院できるといわれましたが、夫はほとんどベッド上で過ごしており、トイレまで歩けそうにありません。これで退院できるか不安です」と看護師に話した。現在のAさんの日常生活動作〈ADL〉は、起立時にふらつきがみられ、歩行は不安定である。ポータブルトイレを使用して排泄している。

Aさんの状況から、退院に向けて看護師が連携する者で適切なのはどれか。2つ選べ
  • 1. 薬剤師
  • 2. 民生委員
  • 3. 管理栄養士
  • 4. 理学療法士
  • 5. 介護支援専門員
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