第110回 午後18問

解答・解説

1.　水分の少ない食べ物を準備する。

食事形態は患者の摂食・嚥下機能によるが、自力摂取できないからといって、水分の少ない食べ物にする必要はない。食事介助の際は、はじめに飲み物で喉を潤したほうがよい。

2.　時間をかけずに次々と食物を口に入れる。

時間をかけずに次々と食物を口に入れると、むせや誤嚥のおそれがある。患者が飲み込んだのを確認してから、次の一口を入れる。

3.　患者に食事内容が見える位置に食器を配置する。

自力摂取できない場合でも、食事内容が患者に見えるようにしたり、献立内容を伝えることで、食欲がわくように援助する。

4.　患者の下顎が上がるよう高い位置からスプーンを操作する。

下顎が上がってしまうと、咽頭から気管が直線となり、誤嚥しやすく危険である。スプーンは口の正面から入れ、抜くときも下顎が上がらないようにゆっくり引き抜く。

食事介助では、自分でできることはやってもらいながら残存機能を維持できるよう援助する。