感染症と対策（18問）　主要な感染症と動向

第103回追試改変午後84問

日本の結核について正しいのはどれか。2つ選べ。

1.　一類感染症に分類されている。
2.　公費で医療費を負担する制度がある。
3.　令和4年（2022年）の死因別死亡数上位5位以内である。
4.　DOTS〈Directly Observed Treatment, Short-course〉を推進している。
5.　ツベルクリン反応検査を実施してからBCG接種を行うことが定められている。

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解答・解説

1.　一類感染症に分類されている。: 結核は二類感染症に分類されている。
2.　公費で医療費を負担する制度がある。: 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律による医療費の公費負担制度がある。
3.　令和4年（2022年）の死因別死亡数上位5位以内である。: 令和4年（2022年）の結核による死亡者数は1,664人、人口10万対の死亡率は1.4で上位5位には入っていない。なお、1位の悪性新生物（腫瘍）の令和4年（2022年）の死亡者数は38万5,797人で死亡率は316.1である。
4.　DOTS〈Directly Observed Treatment, Short-course〉を推進している。: DOTS（Directly Observed Treatment, Short-course）は患者への服薬管理を徹底し確実に治療を行うことを目的にしている。入院中・退院後・通院中の服薬確認方法や頻度を決めて服薬管理をする。日本版21世紀型DOTS戦略推進体系図によって、全国的に推進されている。
5.　ツベルクリン反応検査を実施してからBCG接種を行うことが定められている。: 平成17年（2005年）からBCG接種前のツベルクリン反応検査が廃止された。現在は、原則として生後5～7か月に直接BCGを定期接種するようになっている。なお小学1年・中学1年時のツベルクリン反応およびBCG再接種は平成15年（2003年）に廃止されている。