第106回 看護師国家試験 合否に関する要望書の全体像【2】|会場等に関する情報提供内容

2017年2月24日、「第106回看護師及び第103回保健師国家試験の合否に関する要望書」が一般社団法人 日本看護学校協議会から厚生労働省へ提出されました。

前半の記事では「不適切と考えられる問題」についてご紹介しました。

今回の記事では「会場等に関する情報提供の内容」をご紹介します。

(全文は、▶こちらでご確認ください)

 

第106回 看護師国家試験 合否に関する要望書の全体像【2】

会場等に関する情報提供内容

 

2017年2月19日に行われた第106回看護師国家試験。

全国の会場ではさまざまなハプニングがあったようです。

 

今回は要望書の中から、5つピックアップしてご紹介します。

 

 

【1】「緊急」ってどう判断したらいいの…?

 

(要望)

お昼の時間帯からの水道がストップし、困った。

特にトイレは「緊急の方のみ使用してください」と言われ、皆動揺した。
トイレをずっと我慢しないといけない状態になり、午後からの試験は、集中できなかった学生が大勢いました。

(要望書より許可を得て引用。下記囲み内はすべて同)

 

要望書には、「1~5階のトイレと水道がストップしてしまっていた」という記載もあります。

「緊急」と言われても、判断にこまりますよね…。

 

 

【2】どんな感じで不仲が伝わったんだろう…。

 

(要望)

試験官同士の仲が悪いことが受験生にも伝わり、不愉快な気分で試験を行った。

 

要望書には、「試験官の話声が気になり、集中できなかった」との記載もあります。

話す様子から、不仲が伝わったのでしょうか…。

 

 

【3】シミュレーションしておいてほしいものですね。

(要望)

答案の回収について、試験会場でブロックごとに試験官がいて回収する仕組みであったが、試験官により差があり、手際が悪く終了時間から15分以上待たされた。

昼食もそこそこに、トイレも混雑で、午後のオリエンテーションにやっと間に合うという状況。

 

長丁場の国家試験。リフレッシュできる時間も貴重なはずです。休憩をしっかりとれないのも困りますよね。

 

 

【4】寒いと集中できない…。

(要望)

午前中エアコンが入っていなかった。申し出て入れてもらった。

 

2月半ばなのでまだまだ寒い時期です。空調は整えてほしいものですね。

 

 

【5】せめてエレベーターであったことを祈ります。

(要望)

5階の(会場で試験を受けていた)学生で、どうしても我慢ができず、試験中にトイレに行ったが、試験官に1階まで案内され、10分程度の時間のロスがあり困った。

( )内は編集部による補足

 

【1】と同じ会場での要望です。

せめてエレベーターで移動であったことを祈ります。

 

****

毎年、全国で6万人ほどが受験する看護師国家試験。

全員の学生が全力を出せる環境になることを願います。

【看護roo! 編集部】

【イラスト:香川尚子(HP)

 

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