当日焦らないために!「国家試験当日の落とし穴」先輩の体験談14選|第113回看護師国家試験特集

もうすぐ本番の看護師国家試験。

思わぬ落とし穴で実力が出せなかった!なんて後悔はしたくありません。

 

今回は先輩たちのリアル体験から、受験を控える皆さんに気をつけてほしい“落とし穴”をピックアップしました。

 

焦るかんごるー

 

目次

 

 

試験当日の「意外な落とし穴」7選

1. 雪のせいで受験できなかった

「たくさん勉強して、模試もA判定だったのに、公共交通機関が麻痺して受験会場に行けなかった。私の3年間はなんだったの?」

 

かなり前になりますが、第103回国試では、東京・名古屋・仙台の3会場で試験開始が1時間遅れとなり、最終的には救済措置として追試が実施されました。

会場に到着はできたものの「大雪のなかを数時間かけて歩いた」という人も。

 

3年前の第110回国試では、地震の影響で試験開始が1時間遅れました。

(災害などで試験日時が変更になる場合は、厚生労働省の国家試験に関する緊急情報ページにお知らせが掲載されます)

 

試験日が近づくと予約が取りにくくなりますが、万が一に備え、会場付近のホテルに前泊するなどの検討も必要かもしれません。

 

2. ホテルの環境がよくなかった

「部屋の照明がすごく暗くて勉強がしづらかった。いつもと違うベッドで寝たせいか、ぜんぜん熟睡できなくて本番中に眠くなってしまった」

 

前泊する場合は、泊まるホテルの設備や備品について調べておくことも重要。

ホテルは乾燥しやすいので、加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋にかける、バスタブにお湯を張ってドアを開けておくなど、乾燥対策をしましょう。

 

また、「同じホテルの学生がうるさかった」という声もありました。

団体で泊まる人は、ほかにも受験生がいることをお忘れなく。

 

3. 実はすごく緊張していた

緊張するかんごるー

 

「まったく緊張していないと思っていたのにお腹を下してしまった。自分で気付かないうちにストレスを感じていて、いつの間にか体調が悪くなっていたみたい」

 

このほかにも、「いつも身に着けているマフラーや、着ようと思って出したカーディガンをどっちも家に忘れた」というような、“意外と緊張していた”エピソードが多くありました。

 

国試は自分が看護師になれるかどうかが決まる重大な試験。当然、精神的な負担は大きくなります。

 

日程が迫っている状況だからこそ、少しリラックスして身体の声に耳を傾けてみましょう。

たまった疲れが試験当日に出たら大変です。

 

4. 普段と異なる環境で集中できなかった

「試験前の説明が、午前に50分、午後も40分あって、問題冊子も丁寧に配るので待ち疲れてしまった。模試の感覚で受けちゃいけないなと思った」

 

「いつも使っている机より小さい」など、試験当日は普段と同じような環境で受験できるとは限りません。

本番で集中できないことがないように、あえていつもと違う環境で問題を解いてみるのも一つの方法です。

 

5. 試験官の存在が気になった

「派手なネクタイをして、頭をツルツルのスキンヘッドにした顔の恐い人が試験官だった。その人が入ってきた瞬間、会場が凍りついた」

 

このほか、試験官に関して「(説明が)カミカミだった」「声が小さかった」「配布ミスが目立った」「冗談を言ったりして緊張感がなかった」など、不満の声が挙げられました。

 

どうにもできないこともありますが、“いろいろな試験官がいる”と事前に頭に入れておけば、過度にイライラしたり緊張したりすることもなくなるかと思います。

 

6.会場が寒かった

試験会場で寒さに震えるかんごるー

「試験中とにかく寒くて。防寒対策をおすすめします」

 

毎年多いのが、会場の温度設定に悩む声です。

会場の換気で、寒さを感じやすくなることも考えられます。

 

脱ぎ着のしやすい服装や、カイロなどを準備しておくとよいですね。

 

7. トイレが長蛇の列になった

「受験者がほとんど女子なので、トイレの順番待ちがすごかった。20分くらい並んだんじゃないかと思う」

 

緊張すると喉が渇きます。

また、寒いと温かい飲み物を頻繁に飲みたくなりますが、量は控えたほうが無難でしょう。

 

会場に設置されるトイレの数にもよりますが、休憩時間はトイレに並んだために、参考書に目を通す時間が取れないこともあるようです。

 

 

試験問題で「焦った」話3選

1. 傾向が変わった

「これまでやってきた過去問と傾向が異なりすぎて焦った。そのせいで、普段だったらスラスラ解ける問題も難しく感じてしまった」

 

傾向が変わっても問題が難しくなったとしても、すべての受験者は同じ状況に置かれています。

ちょっとだけ状況を俯瞰してみましょう。

 

「この会場にいる全員が焦っている」と思えば、徐々に気持ちが落ち着いてきます。

 

2. 簡単な問題ほど不安になった

簡単な問題でも不安になるかんごるー

「単純な常識問題だったのに『ひっかけ問題なんじゃないか…?』と深読みしてしまった。緊張すると余計なことまで不安になってしまう」

 

試験当日の緊張は最高潮に達します。

緊張しやすい人ほど、こういう不安に陥りやすいのかもしれません。

試験直前は難しい問題を解くのではなく、簡単な問題を確実に解けるように、基礎の復習に重点を置くという手もあります

 

また、「ずっと2が続いているから、そろそろ3かもしれない…」など、普段は思いもしない不安がよぎることもあるようです。

本番は自信を持って挑みましょう。

 

3. 聞いたこともない単語が選択肢にあった

「今まで勉強してきた問題と感じが違って、より深い内容を聞かれた気がします!『はじめましてーーー!』と心の中で叫んでしまう問題が多かったです」

 

初めて見る単語が選択肢にあったらドキッとするのは当然です。

でも落ち着いてしっかり読み返せば、消去法で正答を導ける問題も多いはず。

見たことがない選択肢が示された場合、まずはそれ以外の選択肢同士の関連性を探ってみましょう。

 

 

やる気が出る! 国試のちょっと素敵な話4選

1. たくさんの人が応援してくれた

「応援してくれる人の数だけ、お守りとキットカットが増えた」

 

家族、友だち、先輩、先生、恋人――自分を取り囲む多くの人に応援してもらったというエピソードが群を抜いて目立ちました。

お守り、キットカット、応援鉛筆、手紙、メール、だるま、栄養ドリンク、母の愛情弁当など、贈り物の種類はさまざま。

もちろん、形がなくても「がんばれ」の一言で勇気づけられた方はたくさんいたようです。

 

また、「学校の友だちとの他愛ない会話でいつも通り落ち着くことができた」「クラスの仲間が一緒だったから不安じゃなかった」など、友人に助けられたという方も多くいました。

 

無事、看護師になることができたら、応援してくれた皆さんへの感謝を伝えましょう。

 

2. 見知らぬ人が助けてくれた

「雪のなかを母と2人で歩いてホテルに向かっていると、偶然そこに行くという人が『早く乗って!』と私たち親子を車で送ってくれた。のど飴までくれた」

 

不安な気持ちで歩いているときに、車を運転している人に出会い、ましてや前泊するホテルまで送ってくれたという奇跡のようなエピソードです。

 

この親子は、きっと雪道をしばらくの間、歩いていたに違いありません。

そんな姿を見ていた神様が救いの手を差し伸べてくれたのでしょうか。

 

3. 今の自分たちに何ができるかを考えた

「ふと、もし今日ここで地震が起きたら、この会場にいる数千人の看護師の卵に何ができるだろうか? なんてこと考えた」

 

この方は試験会場で、「どうすれば看護師になれるか」ではなく、「看護師としてどうあるべきか」ということを考えていたようです。

看護学生は看護師ではないけれど、「自分たちにも何かできることがあるはずだ」という思いを持っていたのでしょう。

 

まず突破すべきは目の前の国試ですが、将来の姿を具体的に想像し、現在の自分との距離を測ってみることは、そこに到達するための大きな原動力になります。

 

4. 終了と同時に歓声が上がった

「試験官が『これで看護師国家試験を終了します』と言った次の瞬間、受験者から歓声が上がって、なんだかジーンとした」

 

看護師になる夢を叶えるために積み重ねた先輩たちの努力が、いかに大きいものだったかを物語っています。

やりたいことも我慢して、毎日必死に勉強したからこそ、試験が終わったあとの喜びや解放感もひときわ大きくなるのでしょう。

 

桜

 

 

看護roo!編集部 藤枝純子

 

※編集部注※

当記事は、2016年2月9日に公開した『当日焦らないために!「国家試験当日の落とし穴」先輩の体験談14選』という記事を、2024年1月31日に、第113回看護師国家試験等の概要に合わせて、修正・加筆したものです。

 

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