ふたりのナースは並んで歩く|マンガ・おっとりナースとてきぱきナース【最終回】

お互いのわだかまりを抱えたまま、ふたりは…?

マッチングアプリで出会った男性と食事中の塩谷さん。「いや~思ってたよりかわいくてビックリ」「いやいや全然ですよぉ」「ナースなんだよね」「あ、はい」「男のあこがれだよーナースって」「…はは」塩谷さんは困ったように笑いました。

「なんつーかいい奥さんになりそうっじゃない?」「あははーどうですかね~」塩谷さんは軽く相槌を打って(あーあ今日はハズレだったか。別にいい奥さんになりたくてナースやってないんで)と思いました。

(私は私のためにナースを…)塩谷さんは考え込み、「…あの…もし私が結婚したら看護師辞めたいって言ったとしたら」

「どうします?」と聞きました。男性は「えっ結婚したいの?オレと?」と聞き返し、塩谷さんは「あ、そういうわけではなく仮定の話で」と言いました。男性は「んー…まぁいいんじゃない?オレ結構かせいでるし、元ナースも興奮するし」と言いました。

「…そうですか」塩谷さんは考えました。(そうだよね。選択肢は本当は1つじゃない。それは知ってるの)

(看護師以外の道もあるのに私は看護師をやめたくはない。でもそれって母親がいなくてもそうだった…?)

塩谷さんは小さい頃から自分の気持ちを考えるのが苦手でした。それはきっと母親に大事にされなかった彼女の心を

大切にする方法を知らなかったからだと塩谷さんは考えました。(あ…でも看護師になってから少しだけ変わった気がする)

(嫌なことだってもちろんあるけどそれと同じくらい優しさや愛をもらうこともあって、そのたびに自分の心のありかを教えてもらっていた。)

(感情のやり取りはしないなんて言ってたくせに人の心配までするようになっちゃったし)塩谷さんは思い出して、(そういえば、「私とあなたは別の人間だから」あの言葉の正しい意味)

(あの子にちゃんと伝わったかな。これは私が母親に言えなかった言葉。「私とあなたは別の人間だから、同じと思っちゃダメだよ」)

(「私は私の人生を生きるから、あなたはあなたの人生を大切に生きて」。今度教えてあげようかな。なんてただのおせっかいかな…)と、塩谷さんは思いました。

(「私は私の人生を生きるから、あなたはあなたの人生を大切に生きて」。今度教えてあげようかな。なんてただのおせっかいかな…)と、塩谷さんは思いました。

(「私は私の人生を生きるから、あなたはあなたの人生を大切に生きて」。今度教えてあげようかな。なんてただのおせっかいかな…)と、塩谷さんは思いました。

 

【著者プロフィール】

やまもとりえ@yamamotorie

漫画家、イラストレーター。

著書に『わたしが誰だかわかりましたか? 』、『わたしは家族がわからない』、『ねこでよければ』1~4巻、『Aさんの場合。』など。

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