マイナンバーでどうする? 看護師の【副業】【DV被害】

2015年10月から、マイナンバーの通知カードが各家庭に配布されています。

看護師さんの中には、「マイナンバー制度のせいで隠している副業が職場にばれてしまうのでは?」「DV夫から居場所を隠しているんだけど、どうしよう?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事ではそういった方のためにマイナンバーで気をつけることについて解説していきます。

 

【1】看護師が知っておくべきマイナンバーの基礎

【2】マイナンバーでどうする? 看護師の【副業】【DV被害】

マイナンバーカードも慎重に扱うべき個人情報です

 

 

【目次】

1.副業をしている人がマイナンバーで気をつけること

マイナンバーで副業がばれるってホント?

副業はなぜばれてしまうの?

本業の病院にばれることはない

副業が家族にばれる可能性は?

副業が税務署にばれる場合は?

副業先でのマイナンバー対応は?

副業をしている人の確定申告がラクになる可能性が!

2. DVや虐待の問題で居場所を隠している人は

通知カードに要注意

3. まとめ

 

1. 副業をしている人がマイナンバーで気をつけること

マイナンバー制度の導入で一番気になっている人が多いポイントは、副業の扱いがどうなるのかという点ではないでしょうか。複数の仕事をかけもちして副収入を得ている人は、「職場にばれるのか」「税務署への対応がどうなるのか」を心配している人が多いようです。

副業をしている人の中には確定申告をしている人もいるでしょう。マイナンバーでどうなる?!

 

マイナンバーで副業がばれるってホント?

ちまたでは「マイナンバーのせいで副業がばれる」と言われていますが、それはウソ。

マイナンバーが導入されてからも、これまでと副業がばれるリスクは同じです。現在勤め先に隠れて副業をしている人も、基本的に出来ることはこれまで通りの対策と変わりません。

 

副業はなぜばれてしまうの?

そもそもなぜ副業がばれるかというと、給料から天引きされる「住民税」が多くなるからです。

住民税は、「今月いくらお給料をもらうか」ではなく、「去年いくら稼いだか」によって金額が決まり、毎年5月ごろに役所から職場に通知されます。勤め先での稼ぎに対して住民税が多すぎると、経理担当者に「他にも収入があったのでは」と不審に思われて見つかってしまうというわけです。

さらに公立病院など副業禁止の職場であれば、副業がばれることによって懲戒処分などを受ける可能性もあります。

 

本業の病院にばれることはない

このようにマイナンバー制度が導入されても、そこからすぐに副業がばれるというわけではなく、見つかってしまうとしたら住民税からです。

加えて、たとえ上記のルートで経理担当者が「副業をしているな」と勘づいたとしても、副業禁止の職場でなければ問題になりませんよね。まして副業の内容が職場にばれてしまうということもありません。

 

副業が家族にばれる可能性は?

家族に内緒で副業をしている人も、マイナンバー制度によって副業がばれてしまう心配はありません。しかし、再来年(2017年/平成29年)から「マイナポータル」というウェブサイトでのサービスが始まったらその取り扱いには注意しましょう。

 

「マイナポータル」は自宅のパソコンなどから、自分のマイナンバーを使用した記録などが参照できるウェブサイトです。個人番号カードのIC情報とパスワードでアクセスするので、自分以外の情報は家族であっても見ることはできません。

しかし、たとえば自宅のパソコンからマイナポータルへアクセスし、画面を開きっぱなしにして席を離れてしまうと、家族に見られる可能性はありますよね。そしてその内容から「隠れて副業をしているかも」と推察されてしまう……というようなことは十分ありえます。もちろんこれは自分の脇が甘いケースですが、気をつけておきましょう。

※マイナポータルについて、詳しくは→内閣官房

 

副業が税務署にばれる場合は?

副業で給料をもらっているのにきちんと確定申告や住民税の申告をしていない場合は、住民税を正しく払っておらず、悪気がなくても「脱税」してしまっている場合があります。マイナンバー制度によって、こういった事態が発覚しやすくなってしまいます。

 

今後、勤め先から税務署へ提出する申請書などには、ひとりひとりのマイナンバーが書き込まれます。すると税務署では、どの職場で誰にいくら払われているか正確に把握できるようになります。さらに、ひとりの人に複数の職場から給料が支払われていても、合計でいくらになるのかを簡単に照合できるのです。

たとえ本業で発生した分の住民税をきちんと払っていたとしても、副業によって発生する分もきちんと納められていないと、税務署から問い合わせが来てしまいます。とくに複数の副業があるなど、きちんと管理しきれているか不安な人はよく確認しましょう。

また、看護師さんでは少ないですが、配偶者の扶養に入って週に数回アルバイトをしており、さらに副業の収入も足すと扶養の範囲外になってしまうので、副業を隠している……というのも本来なら脱税です。マイナンバーによって、そういった不正が見つかりやすくなりますから、正しく申請するようにしましょう。

 

副業先でのマイナンバー対応は?

副業をしている人がマイナンバー制度で気をつけなければならないことは他にもあります。それは副業の務め先や仕事の発注主など、給料や報酬をもらう先にもマイナンバーを伝えなければいけないということです。

本名で普通に働いている人はかまいませんが、夜の仕事で別の名前を使っていたり、ライターとしてペンネームを使っているなどの場合は、マイナンバーとともに本名や現住所を申請しなければならなくなります。

ただし、キャバクラなど夜のお店では、給料が手渡しのまま、お店もマイナンバーを集めてきっちり税金を申告するつもりはない、というパターンもあります。しかし税務署が入ったら自分も多額の所得税が未納扱いに……などということも考えられるのでご注意を。

 

副業をしている人の確定申告がラクになる可能性が!

もちろんマイナンバーには、副業をしている人にとってのメリットもあります。

職場を掛け持ちしていたり、ネットショップなど別の副業があって確定申告をしている人は、手続きが簡単になるかもしれません。

まだ確定した仕組みではありませんが、今後マイナンバーによってそれぞれの職場からの収入が番号のもとに紐付けられることによって、確定申告の簡略化が検討されています。毎年3月に頭を悩ませる、面倒な手続きが簡単になれば楽になりますよね。

 

 

2. DVや虐待の問題で居場所を隠している人は

働く看護師さんのなかにも、家族から受けた暴力や虐待、ストーカー被害などから逃れるために現住所を隠しているという方もいるかもしれません。元の住所に住民票が置いたままになっている人は、マイナンバーの取り扱いには注意しましょう。

 

通知カードに要注意

DV加害者やストーカーにマイナンバーを知られてしまうと、後々危害を被る可能性も考えられます

マイナンバーの通知カードは、住民票の住所に届きます。そのため、DVや虐待、ストーカー被害にあったなど、何らかの事情で住民票と違う場所に住んでいる場合も、住民票の住所に届いてしまうのです。

マイナンバーを知られたくないと思う人や、会社にマイナンバーを提出するために通知カードを住民票の住所に取りに行きたいけれども、なかなかそうもいかない人も多いでしょう。

2015年の9月までに申請してある方には、住民票以外でも登録してある住所に届きます。まだ対応していないという方も、速やかに住民票のある市区町村の窓口に相談しましょう。通知カードの転送や番号自体の再発行、あるいは住民票の住所を変更する手続きなど、状況に合わせた対応を教えてもらえます。

※詳しくは→警視庁 マイナンバー制度の開始に伴う居所情報の登録について


 

3. まとめ

マイナンバー制度で気をつけたほうがいいことは以下の通り。

 

  • 副業をしている人……会社や家族にバレる心配はないが、税金の不正は見つかる
  • 住所を隠している人……すみやかに市区町村の窓口に相談

 

便利な制度ですが、気をつけるべき点にはよく注意しておきましょう。

 

 

 

【1】看護師が知っておくべきマイナンバーの基礎

【2】マイナンバーでどうする? 看護師の【副業】【DV被害】

 

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