「フットマッサージ」で足の疲れを解消! | アロマナース直伝!アロマセラピー入門【4】

「一日が終わった頃には足がパンパン」・・・そんな看護師さん多いですよね?

 

ということで今回は、看護師さんが一番疲れやすくて、そして自分でマッサージしやすい下肢のセルフマッサージをご紹介します。しかも、看護師さんならではの裏ワザを取り入れた「プチクリニカル」なマッサージです。アロマセラピーにマッサージを加えることで、疲れを癒やして血行を良くするだけでなく、精油の成分が鼻と肌からも浸透して効果が倍増です。

 

看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 | 「アロマ」と「フットマッサージ」で足の疲れを解消! | アロマナース直伝!アロマセラピー入門【4】

今回ご紹介するベースオイルのスイートアーモンド(写真左)

 

フットマッサージにおすすめの5つの香り!

最初にフットマッサージにオススメのアロマオイルをご紹介しましょう。リンパの流れを良くしたり、むくみを解消したりするのにおすすめの精油は次の5つです。

 

(1)サイプレス

うっ滞を除去し、利尿効果などにより、むくみやセルライトを予防・改善し、身体を引き締める効果があります。

 

(2)ジュニパーベリー

利尿・発汗作用などにより、体内の毒素を排泄して新陳代謝を高め、むくみを解消し、筋肉痛や関節痛などをやわらげる効果があります。

 

(3)ゼラニウム

利尿・収れん作用によりむくみを解消します。ホルモンの調整作用と美肌効果が高く、お花の香りで癒やされます。女性には万能の精油です。

 

(4)グレープフルーツ

リンパを刺激して老廃物を排泄させます。体内脂肪を燃焼させ、利尿効果も促進するので、むくみに有効です。

 

(5)マージョラム

足の冷えに効果があり、筋肉疲労の緩和、生理痛や片頭痛など女性特有の悩みにも有効です。また、体を温めるだけでなく、不安や孤独感が強く苦しいときには、心も温める作用がある精油です。

  

マッサージオイルの作り方

使いたい精油が決まったら、ベースオイル(精油を希釈し、精油の有効成分を肌に浸透させる植物オイル)に数滴落とします。

 

【量の目安は?】

ベースオイル5mLに対し、精油1~2滴。

両下肢で10mLくらいなので、精油を2種類1~2滴ずつ入れてブレンドするのもよいですよ。

 

ベースオイルはなめらかで滑りが良く、比較的安価な「スイートアーモンド」がポピュラーです。美肌づくりに有効なオレイン酸が豊富で、保湿効果が高く、女性におすすめのベースオイルです。

ほかには、保湿効果が高く敏感肌や乾燥肌にも有効な「グレープシードオイル」、すべての肌質に合って紫外線防止効果や保湿効果のある「ホホバオイル」もおすすめです。

 

=注意点=

●マッサージではオイルを皮膚に塗るため、オイルの成分そのものが直接、毛細血管やリンパ管に入ります。ベースオイルは食品売り場で売っているものは使わず、マッサージ用のものを使うようにしてください。

●必ずパッチテストをして、アレルギー反応ないかを確認してから使いましょう。

 

マッサージ効果をアップするため、直前にリンパ刺激を!

実はあまり一般的には伝えられていない、とっても大切なポイントがあります。それは、マッサージ前に大きなリンパ節のマッサージをしておくこと。

 

下肢のマッサージなら、鼠径(そけい)リンパ節ですね。一般的には鼠径部をさすることがすすめられていますが、個人的には、皮膚の上からさするよりも、屈伸運動やストレッチなどで鼠径部を内側から動かし刺激する方がリンパと同時に血液の流れが良くなると実感しています。

 

そして、アロマの良いところは、栄養価の高い天然の植物オイルを使うので、非常に肌に良いことです。一般の化粧品のように、化学的な香りや色、防腐剤などが入っていないので安心して使えます。

  

いよいよセルフマッサージ!

足の甲・足裏

看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 | 「アロマ」と「フットマッサージ」で足の疲れを解消! | アロマナース直伝!アロマセラピー入門【4】

【マッサージのポイント】

足の裏、指は念入りにマッサージすると足が軽くなりますよ。また、足裏などの硬い部分は、指先を使うと力が入りづらく手が疲れます。グーを作り、第2関節で押したりしごいたりすると楽です。

 

大腿部~下腿

 看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 | 「アロマ」と「フットマッサージ」で足の疲れを解消! | アロマナース直伝!アロマセラピー入門【4】

 【マッサージのポイント】

リラクセーションや表在リンパを流すには手のひら全体でさするのでも良いのですが、看護師さんの場合それでは物足りないかもしれません。さするときは、親指と手首の間の力が入りやすい部分(手根関節)を使う方がしっかり刺激できます。

 

足が温まり、もう十分だなと思ったらマッサージ終了です。時間の目安は、両下肢全体なら最低でも10分はした方が効果的です。忙しいときや疲れているときは両足首~足先だけ5分間するだけでも楽になります。

アロマで使用する精油やベースオイルは、化粧品と同様とってもお肌に良い成分ですので、完全に拭き取らず、タオルで押さえる程度で十分です。

  

おすすめはお風呂上がりの寝る前に、ゆったりとよい香りに包まれてのマッサージです。ストレス解消にもなるし、ぐっすり眠れます。また、ときどきしっかりマッサージするよりも、毎日短時間でも良いので続けてマッサージした方が足もスッキリしますよ。

ぜひお試しください!

 


【桐山勝枝】日本アロマコーディネーター協会認定:アロマコーディネーター

大学病院で、アロマセラピストとして患者さんへのマッサージを行う。また同病院の看護部福利厚生の一環として、勤務する看護師向けにもアロママッサージを実施。呼吸療法認定士としての経験を活かし、呼吸困難のある患者へ別のアプローチでアロマセラピーも行う。病院や保健センターなどでアロマとタッチについての講演会など行うほか、ヒーリングタッチ・ジャパンのコーディネーターとして、看護におけるヒーリングの普及にも努めている。

 

SNSシェア

コメント

0/100

ライフスタイルトップへ

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆産婦人科の問題◆歯周病合併妊娠と関係ないものはどれでしょうか?

  1. 早産
  2. 口唇口蓋裂
  3. 胎児発育不全
  4. 妊娠高血圧腎症

2664人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8972人の年収・手当公開中!

給料明細を検索