人工呼吸療法中の鎮静管理
『本当に大切なことが1冊でわかる呼吸器』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は人工呼吸療法中の鎮静管理について解説します。
勅使河原育美
さいたま赤十字病院ICU看護師
呼吸療法認定士
人工呼吸療法中は、チューブの違和感や努力呼吸を軽減するため、鎮静薬を使用する場合があります(表1)。
医師に、この患者さんはどの程度の鎮静度合いで管理したいかを確認し、適宜鎮静の度合いを評価し、鎮静薬の量を相談して調整しましょう。
鎮静評価のスケールには、RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)があります(表2)。
人工呼吸器関連肺炎(VAP;ventilator-associated pneumonia)の発生にも注意し、人工呼吸関連肺炎予防バンドル(VAP bundle)やABCDEFバンドルに基づいてケアを行います。
本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。
書籍「本当に大切なことが1冊でわかる 呼吸器」のより詳しい特徴、おすすめポイントはこちら。
[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 呼吸器』 編集/さいたま赤十字病院看護部/2021年3月刊行/ 照林社