人工呼吸療法中の鎮静管理

『本当に大切なことが1冊でわかる呼吸器』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は人工呼吸療法中の鎮静管理について解説します。

 

 

勅使河原育美
さいたま赤十字病院ICU看護師
呼吸療法認定士

 

人工呼吸療法中は、チューブの違和感や努力呼吸を軽減するため、鎮静薬を使用する場合があります(表1)。

 

表1 人工呼吸器管理でよく使用される鎮静薬

人工呼吸器管理でよく使用される鎮静薬

 

医師に、この患者さんはどの程度の鎮静度合いで管理したいかを確認し、適宜鎮静の度合いを評価し、鎮静薬の量を相談して調整しましょう。

 

鎮静評価のスケールには、RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)があります(表2)。

 

表2 RASS

RASS(richmond agitation-sedation scale)

日本呼吸療法医学会人工呼吸中の鎮静ガイドライン作成委員会編:人工呼吸中の鎮静のためのガイドライン.より引用( 2020.12.01.アクセス)

 

人工呼吸器関連肺炎(VAP;ventilator-associated pneumonia)の発生にも注意し、人工呼吸関連肺炎予防バンドル(VAP bundle)ABCDEFバンドルに基づいてケアを行います。

 

 


 

本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。

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[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 呼吸器』 編集/さいたま赤十字病院看護部/2021年3月刊行/ 照林社

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