患者によって杖の長さを変えるのはなぜ?|歩行援助

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は患者が使用する杖の長さに関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

患者によって杖の長さを変えるのはなぜ?

杖の長さが身長に合っていないと、安全な歩行ができないからです。

 

一般的に、足先から前方10~20cm斜め前方に杖をついたとき、杖を握っている肘関節が30~40度に屈曲している長さが適当とされています。

 

杖の長さを選ぶ基準として身長÷2+3cm(例:身長160の場合、160÷2+3=83cm)が参考になります。

 

 

補助具を使った歩行での看護師の立ち位置

歩行器や杖で歩行中の患者は、足もとを見て歩きがちです。

 

しかし、足もとを見ると前かがみになり、前方の障害物が目に入らなくなってしまいます。

 

歩行の援助をする場合は、看護師がいざというときに支えられるように患者の斜め後方に立ち、足もとの確認を行います。

 

患者には、「足もとの確認は私が行いますので、進行方向を見てください」と指導をすることが大切です。

 

姿勢、視線、リズムに気をつけながら、歩幅に合わせて「いち、に、いち、に」と声をかけながら見守ります。

 

 

※編集部注※

当記事は、2020年6月4日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版

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